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ネタメモ

・コヤギな小十郎
・七匹のコヤギパロ
・他の六人はプニショタなのに一人だけやたらアダルティでゴツくてデカくて筋っぽい
・でも兄弟
・更に末っ子


「伊達にコヤギと呼ばれちゃいねえ」

赤ずきんちゃんをスルーした狼が出会う七匹のコヤギ。
末っ子がどうみても赤ずきんちゃんです本当に(ry

何で居るの!?とガクブルする狼
だが彼らは別人だった…



sss




力の抜けた大きな体を支え直し、小十郎は小さく溜め息を吐いた。
赤い顔で來海が唸る度、アルコールの匂いが辺りへ漂う。


「しっかり歩け、お前に倒れられたら俺が潰れるだろう」


熱を孕みとろとろに蕩けた群青が二つ、しかめつらしく身体を支える強面に辿り着き、奇妙な形で歪む。
同じ民族であるはずなのに己の焦げ茶とは違う暗青色の瞳を眺め、小十郎はもう一度來海の名を呼んだ。


「帰るぞ」
「こじゅろ…、おえは、まだ…呑める」
「わかったわかった」


弱い癖に飲んで騒ぎたがる昔馴染みを飲み会の都度に引き取る役目が、いつの間にやら面倒見の良い小十郎へ押し付けられてから最早何年経ったのか。
始めは遠慮しいしい携帯へ連絡を入れていた來海の呑み仲間も、近頃は嫁を迎えに来い旦那を引き取れと好き放題喚くようになってしまった。
忙しいから、己も呑みたいから、単に行くのが面倒だから…断りの文句は多々あれど、思いついたそれらを使うことなく今宵も小十郎は來海の腕を肩に掛け、己よりも大柄な身体をえっちらおっちら運んでゆく。


「こじゅうろ、」
「なんだ、水か」
「こじゅーろー」
「吐きてえなら言え、この間みてえに俺に吐くなよ」
「らいじょーぶいっ!」
「そりゃ何語だ」
「じゃぱにーず!!」
「叫ぶな、耳に響く」
「今日もあんがとなぁ、小十郎あいしてるぜー!」


己が頬を傷跡の残る小十郎の頬にすりよせ、愛してる愛してると中身のない言葉を繰り返す酔っ払いに、素面の男は苦く笑む。
何故毎回自ずから面倒事背負いこむのか。
周囲は小十郎が物好きな世話好きだから酔っ払いを放っておけないのだろうと考えているようだが、違う。


「小十郎、」


ぐっと押し当てられた熱、ようやく来たかと目蓋を閉じる。
額、目、鼻、頬と順繰りに落ちてくる口唇の感触を味わいながら、だから來海の送迎は止められないのだと淡く息を吐き、口内へ滑り込んだ舌を甘く噛んだ。


【楽な仕事】
(明日には忘れているんだろうが)
(別にそれでも構わない)


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現パロ
人気のない路地裏でちゅっちゅ
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