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勿体ないので

紅茶ネタ






ステンドグラスが割れた。
甲高く澄んだ破裂音の中、風をはらんだ赤い外套が視界を埋め尽くす。
フォーカスが定まり、揺らぎは消えた。
細かな硝子片のスターダストが、綺羅々々と目前に佇むその姿を彩る。

男の目が自分を射抜いた。

極限まで鍛えられた鋼のような瞳の色が倒れ伏す自分へと注がれ、そうして岸波白野の全ては男に囚われたのだ。
心臓を素手で抜き取られるような衝撃に我知らず胸元を握り締め、口内に溜まった唾液を飲み下した。



【hero complex】


デレるまでの男主人公と紅茶の駆け引きやらリンへの淡い恋心やらそれを掻き消すほどの紅茶への憧憬
ダン卿との戦いで紅茶に恥じない男になると決意して進んでいく。
紅茶の背中で育つ男主の話
アンジェリカ・ゲージの手前で階段の先に立つザビ男が紅茶と同じ目線で並び、


俺は、アーチャーに恥じない男になれただろうか。

「たわけ。今更惚けたことを聞くな。おまえは、最高のパートナーだよ」

ありがとうアーチャー、やっぱりアーチャーは俺のヒーローだ


未練なんか何もないような穏やかな顔で電子の海にどぼん

仕方無いから一緒に居てやると追っかけてきた紅茶と水中でハイタッチ

むくちなひつじ

※ちょいえろ、主×クリス








引き締まった尻を割り開けば、思いの外柔らかかったそこは握った指の形に歪んで、適度な弾力をもって食い込んだ指を弾きにかかるから堪らない。
あまり見るなと震える声で諌める男に下半身が重くなった。
お互い立場のある職で、久々の休みが重なった日なんて総じてこんなものである。

高まる期待に生唾を飲み込んだ男は、ベッドにうつ伏せで横たわる恋人の熊のような巨体を嘗めるように視姦した。
上背は大して変わらないというのに、驚くべきはその質量である。
文字通り丸太のごとき二の腕、分厚い胸板と広い背中、そこから下がると見えるわずかな括れがこれほどまでに厭らしい物だとは、誰が想像できるだろうか。
どっしりとした腰、出っ張った腰骨、肉感的な尻の後には筋肉の塊である太い脚が続いている。
むにむにと遠慮なく尻たぶを揉みしだけば、年嵩のある雄の甘い嬌声が耳朶を擽り、男の欲望が燃え上がる。
枕に埋められた無精髭だらけの熊面が小さく唇を尖らせ、まだかと問えば、いただきますと言うしか他に道はなかった。
二十代から恋人だけを銜えさせ続けた巨体はもはや男の物でしか有り得ない。
逆もまた然りである。
恋人の甘い味を知ってしまった男には、そんじょそこらの薄っぺらい身体には何の価値も見出だせなくなっていた。
それを長年の腐れ縁による弊害と見るか、ロマンチックに飾り立てるかは二人の問題である。


「起きたかクリス、朝飯できてんぞ」
「んっん…ユーゴ、ノドが枯れた…」
「やっぱりか、4回は無理があったよな、悪い」


ほら、レモン水。
ラフな格好に黒色のギャルソンエプロンを身に付けた男とは対照的に、クリス・レッドフィールドは下着姿のままシーツにくるまっていた。
たしかお互いに一ヶ月ぶりである肌の触れあいにテンションが上がり、抜かずに何回か、それからクリスが強請り、男が貪り、さらに回数を重ねて最後は気絶したのだ。
脂の乗った男盛りとはいえ、年甲斐もなく。
なんとも言えない気恥ずかしさを誤魔化すため受け取ったレモン水を口に含むと、痛めた喉をするりと下っていく優しい温度と爽やかな口当たりにクリスは気の抜けた息を洩らしてしまった。
パートナーである日本人の男は細かな気配りが矢鱈と上手く、大雑把な自分から見れば羨ましいぐらいなのだ。
料理も美味い。
給料日前の弁当など、その最たる物である。
漂ってくるベーコンの良い薫りにハナをひくつかせ、クリスはレモン水を飲み干した。


「シャツとジーンズは出してあるからな、シャワー浴びて着替えたら食いに来いよ」


フライ返しを片手にひょこりと頭を出した男へおいでおいでと手招きすると、困った子供を見るような眼のパートナーがクリスの頬へ唇を落とした。
そのまま小鳥が啄むように瞼、鼻、額とバラバラに唇は動き、耳を食まれてクリスの肩が揺れる。
最後は唇でしっかりと止まり、二三回重なって吸われてリップ音で終わりを告げられる。


「冬眠が長すぎるんじゃないか熊さん」
「陰口なら叩かれるが、真正面からだと…」
「嫌か」
「ユーゴに言われるなら悪くないな」
「髭も適当に剃れよ、」
「キスする気も失せるか?」
「いや、お前なら悪くないな」


さっさと来い、冷めるぞ、と。
笑いながらキッチンへ踵を返した男の腕をはっしと掴み、耐えきれないと言わんばかりにクリスが口を開いた。


「ユーゴ、嫁に来てくれ」
「イヤお前が嫁だろ」
「そうだった、」


良いからさっさと行け。
送り出そうとした男がはたと動きを止めた。
少し考える素振りを見せ、クリスを横抱きにシャワールームへと向かう。
重くないかとはお互いに気にしていない。
この程度で音を上げるような力の持ち主ではBSAAで隊長職など任されはしないのだから。


「動けないだろ」
「…なんてことだ。ユーゴ、立てそうにない」
「洗ってやる、下心ゼロで」
「淡白だな」
「口とケツで散々絞り尽くしたのお前だよ…出ねぇっつの」


ゴチソサマデシタ。
男の首に丸太のような腕を絡め、片言の日本語でそう言ったクリスは、微妙な顔でどういたしましてとぼやいた愛しい恋人の唇へちゅっと噛みついた。


【むくちなひつじと森の熊さん】

「クリスー、ポップコーンキャラメルと塩バターと醤油バターどれにする」
「良いんじゃないか、全部で。どうせ食べるだろ」
「飲み物はビールあるからな、あとワインとウイスキー」
「久々にゆっくりしよう」


むくちなひつじ

※ネタ小咄





目が覚めると、そこは無人島だった。
見たこともない草花が生い茂り、聞いたこともないような猛獣が跳梁跋扈する小さな島は、どう考えても海底油田付近の島ではない。
いったいどこまで流されてしまったのだろうか。
支給されたBSAAのガジェットは通信がいかれているらしいが、機能自体は問題なく使用できるようであった。
持ち物を確認すると、意識をなくす前のまま武器やら回復やらが詰まっている。
取り合えず助けを待とう、不本意なサバイバルだが仕方がない。



海岸を利用した生け簀から丸々太った魚を掴み、食べられる果物を収穫して寝床にしている洞穴へと戻る。
林檎に似た紫の果物をコンバットナイフで器用にくるくると剥いていくと、鮮やかな赤色の実が現れた。
歯を立てれば、甘く滴る果汁が喉を潤す。

この島に来て早一週間、助けは未だ来ない。




【まいごなひつじ】



朝起きてからすることはまず狼煙を上げることだ。
さてやりますかと欠伸を一つこぼし、砂浜に横たわる影に目を凝らした。
人だ。
ハンドガンを片手にゆっくりと近寄ると、倒れていたのは古典的な石の手錠で拘束された成人男性であることが判明した。
身長は2mを越えているだろう、所々に生々しい傷のある大柄な男は、変わった髪型の白人である。
目を引くものと言えば、はだけた胸に刻まれた十字に三日月を重ねたようなタトゥーである。
溜め息を吐き、ハンドガンをホルスターへ収める。
男の背と膝裏に腕を回して抱き上げると、男は僅かに身動いだ。

簡素な寝床へ下ろし、真水で濡らしたタオルで男の全身を拭く。
傷に救急スプレーを吹き掛けると、男の苦悶の表情が少しばかり和らいだ。
ゆるりと瞼が持ち上がり、眠たげなブルーの瞳が己を映す。
海と空を混ぜたような、そんな瞳だった。
気分はどうだ、そう尋ねると、男の眉間に皺が寄った。
聞こえなかったのだろうか、もう一度同じことを尋ねると、今度は途方に暮れたような表情になってしまった。


「…悪いねぃ、アンタが何言ってんだか全く解らねぇよい」
「…これなら解るか?」


喋れんのかよいと驚く男にこっちの台詞だと呟き、大きく息を吐いた。
しばらくぶりに口にした母国語は、やはり懐かしく耳に馴染む。
しかし不思議な話だ、英語が通じず日本語を話すこの男の名前はマルコと言うらしい。
意図せず溢れた、部下と同じ名だという呟きに、男の眠たげな目がぱちくりと見開く。
どんな奴なんだよい、好奇心であろうマルコの言葉に、眉を曇らせる。
爆発物の扱いに長けていたマルコ、初めて育てた大事な部下は、人としての尊厳を奪われ、最も憎む組織に殺されたらしい。
表情で察したのだろう、マルコは一言、悪かったねいとばつが悪そうに口を閉じた。



「なぁアンタ、これ外せるかい?」


白い手錠ごとふりふりと腕を揺らすマルコに外せることは外せる、と答えれば、それなら外してくれよいと詰め寄られ困惑した。
手錠を壊した途端この男が暴れださないとも限らないが、もし揉み合いになったとしても完全武装の此方側に利はあるだろう。
火傷するだろうがと前置けば、よいよいと相槌なんだか肯定なんだか判らない返事を寄越された。
エレファントキラーに弾丸を装填し、石の手錠へ銃口を押し付ける。
変わった銃だねいと呟くマルコにそうだろうかと首を傾げ、二度、三度引き金を引くと、手錠が砕けてマルコの両手が自由になった。


「耳栓とか、無かったのかよい…」


ぴよりらと恨めしげに頭を揺らすマルコに慣れてるからと返せば、アンタは慣れてるだろうが俺はそうじゃねぇ!と叱られた。
理不尽である。
遺憾の意。


「それにしても原始的な手錠だったな、今時石って。アフリカの部族じゃあるまいし」


砕けた破片を手に取り観察する。
別段変哲もない、硬いだけの唯の白い石である。
マルコ曰く、この石はダイヤモンドと同じぐらいの硬度らしい。
そんな石あったか?と首を傾げて居ると、石の破片からじりじりと遠ざかったマルコが何故か背中側に移動してきたので掴んだ石をそのまま利用して腹に拳を入れLホークを額に捩じ込んだ。


「何すんだよい!痛ぇだろ!」
「後ろに立つなよ、頭吹っ飛ばされたいのか?」
「怖ぇよい!」
「癖だ、許せ」
「おっそろしい癖だねぃ…」


ともかく、その石退けてくれ。
くったりと力の抜けたマルコに仕方なく石を放り投げ、さてこれからどうするかと頭を抱えた。


余談だが、なんとも不思議な変異を遂げたマルコを生物兵器と勘違いして結局戦闘になったことはまた別の話である。
悪魔の実が新しいウィルスだと思った俺は悪くない。


むくちなひつじ

※むくちなひつじといつかのこども・NL






ぎゅううと擦り寄る小さな子供に途方もないいとおしさを感じた。
子供といってもそのままの意味ではなく、己より年下というだけのことなのだが。
男は腕の中の存在を確かめるように力を込める。
壊さぬよう、痛がらぬよう、逃がさぬように。


「くすぐったいわユーゴ」
「すまないシェリー、可愛らしくて」
「もう、私もう27よ?」
「わかってるよレディ、だが俺はもう40だ」
「立派なおじさんね」
「ひどいことだシェリー、おじさんは心がか弱いんだ」


うふふ、と。
少女のような顔でシェリーが笑い、男は方頬を上げて応えて見せた。
甘えるように金色のつむじへ鼻先を埋める。
フローラルなシャンプーの薫りは爽やかで、女性の魅力を引き立てている。


「君が死んだら俺は泣くよ、年甲斐もなく、人目も憚らず」


でも決して後は追わないよ、くぐもった声音で独りごちる男に、シェリーは当たり前よと男の頭をぺちりと叩く。


「私もそうするもの」


でも、すきなひとはつくっちゃイヤ。
男の鎖骨に額を押し付け、拗ねた様子でシェリーは続けた。


「ユーゴ元々ゲイだから男の人はいいけど、女の人はダメ。エイダでもいいわ、クレアもよ…ああダメ、やっぱりイヤ!女の人はダメ!」
「落ち着いて、レディ」
「…女の子は一番がいいの」
「心配しなくても、こんなオジサン誰も相手にしないさ。俺の一番はシェリーだよ」


でも、私死ねるのかしら。
寂しげなシェリーの呟きに、男は困ったような微笑を浮かべる。
そうだなぁ、俺たちちゃんと死ねるかなぁ。
すでに人ではない自分達は、果して世間一般と同じような最期を迎えられるのだろうか。
それでも、と。
男はシェリーをやんわりと引き剥がし、己の手ですっぽりと覆ってしまえる小さな手を強く握りしめた。


「俺の最期には、誰でもない、君にこうしていてほしいと思うんだ」


君が好きだよ。
滅多に口にしない愛の言葉を囁けば、シェリーは頬を赤く染め、私も大好きよ、と。
かさついた男の唇にキスをした。




近況報告と拍手返信

入院なう。
扁桃腺こじらせて入院しました、一週間ぐらいでよくなるらしい。
先週は急性気管支炎で一週間の自宅療養だったってのに…
固形物食べられないけどケンタッキー食べたい(食べたら死ぬ。主に喉と胃が)


以下、拍手返信(1/25@弾丸論破の件について)
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