※レクター博士とFBI研修生主
外界と隔絶され8年、とは、また途方もない時間のように思える。
己ならば耐えられないと目を細めた青年に、グルメな食人家はうっそりと微笑んだ。
君のような若い者ならばそうだろうなと呟いた男に、青年は困ったような顔で苦く笑った。
「博士はエスパーですか」
「君が分かりやすいんだよ、トーヤ」
わざわざ可愛らしいと付け足されたからかいの言葉に、青年の顔が歪む。
ほらまた可愛い、そう口にすることはなく、博士は渡された資料に目を向けた。
※礼儀正しい日本人
螺旋の罠と同一主人公