※はじまりの色〜のレサカの二人です※
スルスルと、青年の手のひらが白い毛皮をなでている。床の上で丸まった毛玉は、フワァとひとつ大あくびをしつつ、されるがままだ。
宿泊するホテルの一室で、浴室から出たばかりの自分は、その二人ののんびりした空気に苦笑いした。
「……いつの間に手なずけた?」
レッドとペルシアン。その、奇妙な組み合わせ。
自分の手持ちである彼は気位が高く、ロケット団時代も部下には決して触れるのを許しはしなかった。
2023/3/26に送って頂いたメッセージ返答です
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※ローズさんが同性愛者という設定です※
それはいたってなにごともない平凡な、とある一日のはずだった。朝、アラベスクジムに出勤し、ポケモンたちとのウォームアップをひと通り済ませた後のことだ。
ユニフォーム姿のままイスに座り、タオルを片手にスマホロトムのニュース画面を立ち上げる。
ここアラベスクに籍を置いてからは、元ジムリーダーに世間話をふられることも多く「世情を知っておけ」という叱咤もあり、習慣となっている。
だから。だから画面を立ち上げてすぐ現れた文字――『元ガラル委員長ローズ氏の隠し子発見!?』という一文に、文字通りひっくり返ったのだった。
2023/3/17に送って頂いたメッセージ返答です
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「ぼく」はレッドくんに一目置かれているんですね…
PWMで一応優勝したし「つよい相手」って思われてはいる、ってことかなぁ
ヒュウくん、「レッドさん」呼び…ということは、年上?
格上の相手だから、そう呼んでるだけかもだけど…
実際、レッドくんの現在の年齢っていったいいくつなんだろう
※ハルモニアに関して模造てんこ盛りです※
空が茜色から闇色へ変わる頃。褪せた草を踏みしめながら、Nは速足でパシオの街並みを歩いていた。
(すっかり遅くなってしまった)
シンボラーが夜空の星のひとつでもあるかのように、ふわふわと宙を舞っている。
トレーナーズサロンにて、ケイたちと話をした帰り。観覧車に夢中になっていたせいか、普段であれば宿に戻っている時間ゆえ、すでに空はうす暗い。
降りそそぐ月光が、水面に照り返してまぶしい。ザアザアと、海からめぐる潮の音。それに重なるようにザクザクと砂を踏みしめながら、ウォロは浜辺を歩いていた。
月が版画のようにまんまるく空に浮かび上がり、大地をぼんやり照らしている真下。ヤミカラスが目を光らせてあちこちを飛び回り、闇の固まる隅ではスコルピたちが蠢いている。そんな、夜行性のポケモンたちがウロウロと徘徊しているのを横目に、ウォロの足どりはよどみなかった。