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父の日(シルサカ)


「……親父」
 背を向けたその人影に、声をかける。ひと気のない街の外れ、木の下に風景の一部のように佇む黒衣の影は、一度袂を別ったのちに再会した、父親である。
「どうした、シルバー」
 違う道を歩んでいることは、知っている。一度は解散した組織。その悪の総統。今ではただのトレーナーであるとは言うものの、すべての罪を忘れず背負っていることも知っている。
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