「…………。理由は?」
「そうだな、他の可能性を考えようか。まず事故の場合。船内に人を一瞬で黒焦げにするような発火物はないし、もし持ち込もうとしても、乗船時の荷物検査で間違いなくひっかかるだろう」
「ん、まぁね。じゃあ、自殺は?」
「まぁ、否定はできないが……死因がな。わざわざ貨物船の上で、一人焼死を選ぶというのは少々不可解だ。テロでも起こして、みな巻き添えにするならともかく……」
「……あんまり考えたくない」
※まだウォロさんは出てきていません※
目が覚めたら、そこは牢屋だった。
「は!? ……えっ!?」
ガバッ、と身を起こして、自分の両手にグルグルと縄が巻き付けられているのを見て、呆然とした。
だって、自分は。ほんのついさっきまで、黒曜の原野でポケモン調査をしていて――。
「あれ……いや、ちがう……」
そうだ、たしか。
オヤブンカビゴンに見つかって、あっちこっちと逃げているうちに、森の奥地の暗がりにいつの間にか飛び込んでいたのだ。
そうしたら、ひと気のないはずのそのあたりから、人の叫び声のようなものを聞いたのだった。
2024年に入りまして、
明けましておめでとうございます。
エムブロさんが4か月しかアクセス数が持たないため、
コツコツと数か月ごとに残していた記録が、
ついに12か月分集計できたため、ちゃんと年間分のアクセス数ランキングです。
おととしに引き続き、年末近くになるとどうにも更新頻度が落ちていますが、
変わらず訪れてくださる皆様に、心より感謝申し上げます…!