どうかきみの骨が欲しい

弱気です｡
苦手な方は素通りお願いします｡














国道六号線と呼ばれる道路があります｡
普段は田んぼに挟まれた､山に近い道路です｡
津波の境界線になった道路でもあります｡
震災から何日か後､職場に集められた際に津波警報が鳴り､慌てて屋上へ上った私は遠くに波を見ました｡
全滅だ全壊だと飛び交う言葉の中で私自身あまり実感を持てませんでした｡

震災から一月経ち､ちらほらと日常が見え隠れし始めた時､顔見知りのお客様がご家族を亡くされた事を知りました｡
それまでにも知人の訃報や職員の訃報を聞いていたのですが､その時ほど胸が痛んだ瞬間はありませんでした｡
親しかったのかと聞かれれば答えは否です｡
一度しか面識のない方でしたが､今までの感情が一気に溢れたような気がしました｡

その週の土曜日､国道六号線を通って職場から自宅へと帰りました｡
車の窓を開けると木々の匂いに混じり､潮の香りが社内へ満ちました｡
田んぼに突き刺さる船や軽自動車､砂､漁の網などが至るところへ散らばっています｡
一時期よりは片づけられたようですが､やっぱり落ち込みました｡


海の匂いがするとは思わなかった｡
なんだか寂しいです｡
がんばろうかなぁと思うので､ぬるい目で見ていてください｡

季節感まる無視会話文､オチ無しgdgd､
※天ちゃん＝自称男子高校生､他称『天女さま(男なのであくまでも(仮))』





「Halloween？」
「はい､今日ですよねーって」
「そう言えばそうだったな」
「はろうぃん…聞いたことがねえな」
「お祭りなんですよ｡ね､隊長さん」
「party…､楽しそうじゃねぇか､俺たちもやろうぜ小十郎」
「はぁ…しかしながら政宗様､祭りの内容が想像もつきませぬ」
「仮装するんですよ!」
「OK､焼き払うんだな」
「違いますけど!?」
「火葬じゃないよ政宗､コスプレだよ」
「All right！」
「何でそっちで理解できるんですか伊達さん…」

「そもそも､何のための祭りなんだ」

「え､」
「え？」
「ah？」

「…政宗様､お覚悟召されよ」
「stop！何で俺にキレるんだよ!?」
「異国語に腹が立ちました故」
「小十郎?!」

「何のお祭りだったっけなー､隊長さん知ってますか？」
「何だよ天ちゃん､知らないのか？ハロウィンってのはな､死霊を崇め奉り､ちやほやして取り合う日…つまりは俺が主役の日なんだ｡ほら弥生の三日には女の子の祭りがあるし､皐月には男の子の祭りがあるだろ｡同じ様に神様の祭りも神無月にあるんだが…､同じ八百万でも俺たちは死霊で死神だからな…他に邪魔にならないよう神無月の終わりにひっそりと祝ってるの｡それがハロウィンさ」

「ちょ…(なんてあからさまに怪しい態度で滅茶苦茶なウソ吐くんですか､そっち方面の人にしこたま怒られますよ!?)」
「(や､ほんの冗談だよ､んなに怒んなって｡ちょっとしたお茶目って奴だから…)」


「成る程な」
「そうだったのか」


「(空気重っ!!二人とも信じちゃったじゃないですか!!!)」
「(あれー可笑しいなぁ…､『そんなわけあるか』って言う小十郎のつっこみ待ちだったんだけど､)…って言うのは冗だ…」
「Say nothing…任せろ來海､俺たちがお前を祝ってやる｡辛い目に遭ってたんだな､來海」
「政宗様の仰る通りだ｡てめぇは何時も何時も一人で抱えやがる｡俺はもうガキじゃねえ､少しは頼れ」


「(…天ちゃん｡この哀れみの籠もった慈愛の眼差しは何かな､あまりの優しい態度におじさん泣いちゃいそう)」
「(何って…隊長さんが神様たちにハブられてボッチだと思ったんじゃないですか｡だから止めた方が良いって言ったのに…)」
「(ぼっち…)」
「(違います違います!隊長さんがぼっちとかじゃなくて､端から見たら友達とか少なそう見えるってだけの話で!!)」「…あはははは､凄いヤル気だな二人とも｡小太郎を飛脚にして誘いの手紙ばらまきだしたぞ」
「伊達さんは山に猪狩りに､小十郎さんは野菜を川で冷やしに行きましたねー､軍のみなさんは張り切って宴の支度…どうするんですか隊長さん」
「…どうしょう天ちゃん」
「諦めて祝われてください､自業自得です」
「…訳判んない理由で祝われるのがこんなに辛いとは思わなかった」
「ご愁傷様です」




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某ドン･カッなゲームでハロハロウィンがツボったため｡

曲の歌詞が､
ハロウィンって何の日？→お菓子をもらう日だよ!!
…ってな感じだったので隊長に騙してもらった｡
ちなみに難しいをフルコンボできました､やったね！