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放浪鬼→忍たまsss


「常日頃馬鹿だ惚けだ痴呆だ馬鹿だと思ってたが正直ここまでだとは思わなかったぞ。人間のふりして駐在任務結構、大いに結構。だがなぜ山賊に絡まれる、そうして何故捕まる?お前一応天下の一番隊隊長にして総隊長だろ?両手が荷物で塞がってたとか言い訳は要らねえよ、その荷物が嫁と子と孫と曾孫の大事な土産だったとか余計要らねえから、独り身の俺に当てつけてんのか任務にかこつけて土産買いに行っただけかよマジ爆発しろ。まぁいい、問題はこっからだ、たまたま助けてくれた翁が忍術…忍術学園?の学園長で元凄腕の忍者?牢の中で意気投合して四方山話してたら最近虚っぽいのが出るって話になって、ついウッカリ正体バラした挙げ句死神貸し出す約束したんだって?その地区の担当が居るにも関わらず特別扱いで学園担当に一人寄越すっておま…ふざけてんのか!?まぁいい、決まっちまったもんは仕方ねえ、いいだろう認めてやろう」


だがな。
群青の双眸をぎらりと光らせた男の眉は、これでもかと吊り上げられている。
肩で息をし憤慨する男を目の前に、静かな動作で茶を啜る老人は飄々と片目を開けた。


「何で俺が!!クソ目障りな十一番隊の尻拭いで書類やら何やら片付けて今日で一週間徹夜の、お・れ・が!!十の餓鬼に混じってその何とか学園に入学せにゃならんのだ!!!」
「漸くお主も耳が遠くなったか。忍術学園だと言うとろうが」
「んなこたぁどうでもいい!!」


あと耳は遠くねぇ!!
畳を平手打ちしガルガル吠える男に溜息を吐き、老人は明日晴れるといいですねとでも言うかのような穏やかな口調で男へ微笑んだ。


「だってお主暇じゃろ?」


ぶつんと切れたのは爪を立てられた畳の目なのか、男が存外太いと自負していた堪忍袋の緒なのか。
上等だ重國テメェ表出ろォオ!!と老人を鷲掴み大股で引きずった男が、忍術学園の門を潜ったのはそれからちょうど三日後のことである。


【学園常駐鬼】

「近頃は良い隠密が居らんでのぅ…。大川殿に許可も貰っておる、思う存分唾付けろ、心の赴くまま誑して来い」
「隊員確保のため隊員確保のため隊員確保のため目指せ究極の青田買いで念願の癒やし系【闘うお茶汲み係り】を零番隊に!くはっ!楽しくなって来やがった」
「お主と言う奴は相変わらず人材に意地汚いのう……隠密機動に相応しい輩が居ったら此方へ回せよ」
「だが断る」
「ぺいっ!」

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