曇天より漏れる柔らかい日の光に、影信は固く握りしめていた拳を開いた。
耳をつんざく爆音、もうもうと上がる土煙。
空を刹那の間覆った蒼い雷に、影信は全てを理解した。
抉れた地へ横たわるのは、かつての友であり主であった男なのだろう。
茂る森の向こう側で青の陣羽織を翻す男の姿が幻のように揺らいだ。
「石田様」
「話せ」
「は。竹中殿は片倉と刃を交わし崖下へ、大殿は独眼竜に破れ、毛利元就は真田幸村にやられた模様」
「あの二人はどうした」
「徳川は撤退いたしました。弟様は此方へ向かっております」
「そうか」
黒々とした雲が風に攫われ散りゆく様に唇の端を少しだけ釣り上げ、影信は懐の書簡へと火を付ける。
もしもの時にと用意していた物も、今や何の役にも立ちはしない。
「雨男や雲男が天下人になれぬ決まりでも有るのやもしれぬな」
「何か仰いましたか」
「…良い、聞き流せ」
「は。この先は如何動きましょう」
「伊達の誘いに乗るまでだ。竜に跨り天を駆けるのも悪くはないだろう」
古き夢の残骸から棚引く白煙は、何処までも広がる青い空へと吸い込まれるように消えた。
【結って解いてまた結って】
(一度ぐらい心を痛めず天から天へと歩いてみたいものだ)
政宗対秀吉
これなんていうDB?
バサラはいつから天下一武道会になったんだ。
前髪の下りた小十郎の格好良さと兜を脱いだ政宗様の美麗さは異常。
極殺の荒々しい感じにどうしようもなく心躍ります。
ワクワクです。
ドキがムネムネする。
何が言いたいかというと、取り敢えず小十郎ラブ。
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