どうかきみの骨が欲しい

※保健室ｲﾍﾞ男主×紅茶
※事後
※あま…いか？












世の中には､蹴りたい背中と言うものがあるらしい｡
ｱｰﾁｬｰの項は､それに類似しているんじゃないだろうか｡
褐色に銀の髪が良く映えている｡
ふわふわした産毛が可愛らしい｡
普段あまり見る機会がない其処が､とても魅力的に見えた｡


事後の気だるさが残る身体で､眼前に広がる褐色の肌を眺め､そんなことを思った｡
嫌がるｱｰﾁｬｰを説き伏せ､魔術回路を修復する為古めかしいながらも一番確実な【儀式】を行なって､ﾄｵｻｶﾘﾝ印のﾏｽﾀｰ用MP回復ﾄﾞﾘﾝｸ剤をあるだけ胃の中へ流し込み､死に体でﾍﾞｯﾄﾞへ潜り込んだのがつい先程｡
ｱｰﾁｬｰの魔術回路を探り､魔力の流れを確認する｡
よかった､付け焼き刃だが上手くいったらしい｡
乱れもなく､滑らかに廻っている｡


一糸纏わぬ姿で､同じく概念武装を解除しているｱｰﾁｬｰを後ろから抱き締める｡
僅かだが､素肌の触れ合いから寝ている間も魔力の供給ができるらしい｡
念には念を入れ､朝まではこのままでいよう｡
張り詰めていた緊張感がほどけ､瞼が重くなる｡

ふと､気紛れにｱｰﾁｬｰの首筋を舐めてみた｡
微かな唸り声が上がり､厚い肩が震えるが､起きる気配はない｡
くわっと口を開け､思いきりかじりつく｡
自棄に色めいた声が聞こえたが､やはり起きる気配はない｡
あむあむと歯に力を込めれば､褐色の肌にくっきりと歯形がついた｡


魘され始めたｻｰｳﾞｧﾝﾄを宥めるように撫でる｡
自分の意識はそこで途切れた｡



【あした元気になあれ】
翌日､しっかり概念武装で身支度を整えたｱｰﾁｬｰが両手で赤い顔を覆ったままピクリともせず､責任はとってくれるんだろうなマスター､と羞恥に震えるのは別の話｡
加えて､至極真面目な顔のマスターがｱｰﾁｬｰは俺が幸せにすると爆弾を落とすのもまた､別の話｡





ロールキャベツ系男主×豆腐ハンバーグ系紅茶

CCCの旧男子制服､グローブ(黒)､眼鏡(黒)のザビ男は､ラスボス臭がはんぱない