「代行証?」


「おう。アンタも知ってたんだろ」
「たりめーだオレンジ頭。現世風に言やぁ、GPSだよGPS。便利だろ」
「ええええ」
「ばっかおま、ほっときゃ霊圧だだもれで自他共に危険なお前を、わざわざ保護してやってんだぞ!」
「何で上から目線!?つか監視と制御だろ!」
「だーかーら!それに何か問題が有るのか!?女子高生じゃあるまいし、場所の特定ぐらいでキャアキャア喚くな。大体お前な、随分馴染んでるみたいだが俺ら死神と人間じゃ根本的に違う存在なんだからな。現世だって余所様のお宅で遊ぶときは親御さんが目を光らせるだろ?其れと同じだろ」

「…そんなもんか?」
「そんなもんだ。遊んでる所を友達の母親に見られてた!騙された!!なんて言わねーだろ?」
「まあ言わねえな」
「友達だって『お前がやんちゃしないか母親が見張ってる』とかわざわざ教えないだろ」
「ああ…教えないだろうな」
「もしお前がその家で高価なモン壊したり、友達に怪我させたりしたら、怒られるだろ友達の親に」


「くそっ………納得しちまったじゃねえか…」
「最初からそう言う話なんだよ代行証は。あんま深く考えんな。…話は変わるが一護君や、逃げる算段を手伝ってくれ。もう十日も監禁されてるんだ、書類の見すぎで目が痛い」
「ワリィな來海、浮竹さんに見張ってろって言われてんだ」
「チクショウおかんめ!」




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銀城さんの代行証云々があんまり衝撃的じゃなかった件について。

あたりまえだろと思ってしまった。
ガチバトルで友情は芽生えたけど、ソレとコレとは話が別。
一護は尸魂界にとって厄介な部外者だから仕方ない。
即時抹殺よりは温情があると思う。