本日仕事納めにございます。
これより年賀状描いて迷鬼上げて大掃除して……
休みがあるだけありがたいです。
sss
三角コーナーに指を突っ込み、見映えどうこう以前の問題になってしまった料理をかき集めて皿に盛った。
温かかったんだろうな、とか、指、怪我してたな、とか、待っててくれたんだな、とか、そんなことばかり気にして食べていたら、少し泣けた。
電気も付けない寒々しい廊下で、固く閉ざされた寝室のドアに寄り掛かって、残さず平らげた好物のハンバーグ。
「久秀さん、」
ごめんね、ごちそうさまでした、おいしかったよ、ありがとう
突然開いた扉に後頭部を強打したが、そこから見えた珍しく皮肉の無い顰めっ面に、また涙ぐむ。
「卿は、」
――狡い男だな
「ごめんね、」
久秀さんのかさつく唇に、そっと触れる。
甘めのトマトソースが、切れた唇に沁みた。