※会話のみ



「あー…、おはようございます」
「…もう宵だぞ」
「…んな寝てたか、背中ありがとな」
「ったく、遠慮なく寄り掛かりやがって…」
「後で按摩してやるよ」
「ああ」



「なぁ」
「なんだ」
「何縫ってるんだ?」
「丹前」
「繕い物も出来るのか小十郎…きれいな柄だな」
「姉上に仕込まれただけだ…おい、邪魔するんじゃねえ」
「きれいな白梅…いいなぁ、欲しいなあ」
「お前のだ、馬鹿」
「…………………」
「いらねえか?」
「ほ、欲しいです、ください」
「…ちぃとばかりオネダリが足りねえな」
「…わっるい顔で迫るの止めてくれ、心の臓に悪い」
「惚れ直したか」
「これ以上溺れさせてどうするつもりだよ」
「さあて、な」
「あらやだ悪い顔」



「ぴったりだな」
「おお…つんつるてんにならない…いつの間に計ったの小十郎」
「そりゃお前…大体見てりゃわかんだろ」
「ふっかふか!ふっかふかであったかい!これ綿?」
「いや、鳥の羽だ」
「た…高価かったんじゃない…?」
「…年に一度だからな」
「え」
「誕生祝いだ、とっとけ」
「あ…、」
「…何で泣くんだよ」
「わかんね、けど…なんか、すごい嬉しい」
「そうか」
「小十郎」
「なんだ」
「ありがとう」
「ああ」
「ありがとう」
「おう」
「ありが、と」




忘れがちな設定
隊長の誕生日はクリスマスイブ