スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

EXTRA:ウロボロスは嘲笑う

※えろい
※ひどい














波打つシーツに汗が滴る。
ふうふうと枕に顔を押し付け声を殺す男の後孔に舌を這わせ、皺を伸ばすように唾液を擦り込めば、鍛え抜かれた大腿の内側がびくびくと震えた。

体液は例外無く魔力となる。
快楽が大きければ大きいほど吸収の効率が上がる。
注がれるよりも注いだ方が回復量は増える。
出したら飲ませろ、涙の一滴さえ無駄にはできない。


爆ぜた従者の白濁を手のひらで受けとり、顔を上げさせた。
蕩ける鋼色が溢した涙を舐め、白濁まみれの掌で口を覆う。
熱くぬめった肉厚の舌がぴちゃぴちゃと肌をくすぐる。
背に浮かんだ粘っこい汗の粒に唇を寄せれば、逞しい背が戦慄いた。


此処が電子の世界で本当に良かった。
洗浄や後処理に悩まされなくて済む。
しかしながら射精は厄介だ。
供給した先から放出されてはかなわない。
次からは陰茎を塞き止めなければ。


十分にほぐれた孔へ指を入れる。
まずは一本。
内部を探るようにぐるりと掻き回す。
純白の頭がゆるゆると左右に振られた。


「も、ゆるし…くれ、ますたー、マスター、っあ、ゆるし、く、ぅあ」


制止の言葉を忘れたように許してくれと繰り返すサーヴァントの腰を宥め、指を増やす。
ばらばらに動かし内壁を探る。
とある一点を掠めたとき、サーヴァントの口から悲鳴が漏れた。
突き出された尻と立ち上がった雄が震えている。
見つかって良かった。
後は挿入するだけだ。
終わりが見えたことに安堵し、ベルトを外す。
5回ほど達しているから、大丈夫だろう。
褐色の尻たぶを割り開き陰茎を添え、腰を進める。
重なる肌の色の違いに、少しだけ笑った。



【深海に溶ける無限の墓標】
(回避できないルーチンワーク)
(ただ、それだけの話)



続きを読む

Fate/EXTRA リア充以外の何物でもない

※謎時空





さあ選ぶが良い。
ずずいっと差し出された弁当×4に、俺はたじろいだ。
眼前には4人の人物が真剣そのものの表情で此方を凝視している。

可愛らしい赤い包みを片手にぶら下げ、何ともないような顔を取り繕いつつ、高圧的な仕草を装いちらちらと俺を見るのは遠坂凛。

照れているのだろうか、頬を名前の通り桜色に染め、もじもじと此方を窺いながらピンクの包みを胸に抱く間桐桜は確か俺と同じNPCだったはずだが。

極めつけは、どう見ても重箱にしか思えない大きさの箱をシンプルな赤い風呂敷に包んだ白髪褐色肌の大男が二人、だ。
所謂ドヤ顔と言うやつを浮かべ、隣の同位体を皮肉の応酬で牽制しつつ弁当を差し出してくる。
ちょっと待ってほしい、これは大問題なんじゃないだろうか。
アーチャー、分裂してる。


「べ、別にあんたのためじゃないのよ!?作りすぎちゃっただけなんだから、変な勘違いしないでよね!?いつもパンしか食べてないアンタが心配とかそんなこと無いんだから!!」

ああ、うん。
見事なテンプレをありがとう、凛。


「あの…これ、先輩に食べてほしくて」


…うん、あの、間桐さんは弓道部に好きなひとがいるんじゃ…え?
どこの時空の話だって?
時空って何。


「マスター、以前約束しただろう、私の料理を食べさせてやろうと」
「ふん、約束したのは私なのだがね。此方を食べるだろう?マスター」


お前らは頭が終わりにマスターって付けないと死ぬ病なのかアーチャー。
雰囲気が少し硬いアーチャーはどちらさんだ。
俺のアーチャーは多分柔らかい方だ。多分。
夫婦剣を投影し、がるがるし始めた二体を他所に二人へ向き直る。

ありがとうと伝え、一人一人からきちんと受けとる。
机を並べ、包みを開く。
二人を招き椅子を進めた。

一緒に食べよう。

へらりと笑う俺に二人は視線を交わし合い、苦笑しながら腰を下ろした。




【ランチタイムは突然に】
「ねぇ、えっと…どう、かしら」
ありがとう、凄く美味しいよ、凛。
「あ…ああああ当たり前じゃない!私が作ったんだから!!」
「あの…先輩、わたし…」
間桐さんも、ありがとう。凄く、美味しい。
「わ、わたしも!あの…なまえ、で」
名前?桜って呼んで良いのか?
「は…はい!」



「理想を抱いて溺死しろ!!」
「貴様が溺死しろ!!」
まだやってるのかアーチャー…

Fate/EXTRA 弓→男主→←凛




何てあまやかな感情なんだろう。
焼け付くような痛みに苛まれる手の甲から発する赤い光に目を細め、俺は笑った。
絶対命令を受けたサーヴァントが、驚愕の表情で此方へ縋るような視線を向ける。
鋼色の瞳が声無く嘆く。
何故、と。


「マスター、止めてくれ、マスター!!何故だ!!私は…私は君と!俺を共に逝かせてくれマスター!!」


最後まで傍にと。
悲痛を滲ませ咆哮する男は、見えない力に操られ、少女を抱き上げる。
どうにかしようと抵抗しているのだろう、噛み締めた唇から赤い筋が一筋垂れた。

男の腕で俯く凛を見る。
彼女もまた、男と同じような顔で悔しげに此方を睨んでいた。
凛、アーチャー、と。
この二ヶ月足らずですっかり口に馴染んでしまった名前を呼ぶ。

ありがとうアーチャー。
ありがとう、凛。
NPCでしかない俺に、人としての幸せをくれてありがとう。
友愛を、信愛を、親愛を、有りとあらゆる愛情を、空っぽの身に注いでくれてありがとう。

「は、くの」

凛はしかめっ面をくしゃりと崩し、綺麗な青い瞳から透明な雫をはらりと溢す。
あまり、泣かないでほしい。
笑った顔が好きなのに。


「また、お弁当食べてくれるって、言ったじゃない!」

うん、…ごめん。

「謝らないでよ、ばかぁ…!」


強くて、優しくて、ちょっぴり素直じゃなくて、とてもかわいい人。
アーチャーの魂に染み込んだ赤。
忘れることができない赤。
魂の形が同じで、あのこと違う、でも、おんなじあのこ。
アーチャーならきっと、凛を護ってくれる。
アーチャーにならきっと、凛を任せていける。
月の聖杯は本当に良い仕事をしてくれた。
これ以上の無い相性召喚だった。
ああ、でも、一言だけ言わせてもらう。

あのこを好きになったのはアーチャーが先かもしれない。
だけど、このこを好きになったのは、俺が先だ。

絶望に染まるアーチャーの双眸が、身体毎逸らされた。
絶対命令に支配された赤い背中が遠ざかる姿を見送ること無く階段を上る。
誰かに呼ばれた気もしたが、振り向かなかった。
0と1の海へ身を投げる。
心は、酷く穏やかだ。


さようなら、凛。
さようなら、いとおしい、ひと。
どうか、幸せに。

崩れていくデータが、気泡のように水面へと昇って消える。
視界を過った紅は、果たして、


【これもひとつのあいのかたち】
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2013年06月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30