小野瀬の弾くサティが薄暗いバーに響く。
相変わらずな選曲だなと瞳を細める穂積に苦笑し、鐵はグラスを傾けた。
「夜想曲でも頼もうか」
「勘弁してよ、これ以上酒が不味くなっちゃ敵わないわ」
「此処でもその口調なの穂積」
「いつ誰に会うか判らねえからな」
「戻ってるよ」
「ああら、ごめんなさあい」
溶けた氷がからりと揺れる。
右隣に取り残された烏龍茶の中身は、先程から減っていなかった。
細かく振動する携帯に溜め息を吐く。
鐵は柔和な目でディスプレイを覗き込み、見慣れた番号に口許の笑みを深めた。
「『戻ってこい』って」
「ワンちゃんは大変ねえ」
「…気付かなかったことにしようかな」
「一課が怒るんじゃない?」
「私にとって小野瀬のピアノは貴重だ」
頬杖を付き拗ねたような瞳で小野瀬を眺める鐵に、穂積は気の無い相槌を打ち、鐵の皿からピーナツを掠め取り口へ放り込んだ。
小野瀬主
・織部 鐵(オリベ クロガネ)
・他人の過去がその人物視点で見れる。ただし直接相手の顔を見る必要がある。眼鏡があると無効。
・男
・30歳
・185p
・79s
・一人称「私」キレると「俺」
・優しく微笑んでいるような顔がデフォルト。目がタレ気味で、口の端が少し上がっている。眉毛は下がりがち。刑事には見えない
・一見人畜無害だが、その実喧嘩や捕り物になるとバーリ・トゥードな超危険人物。微笑んだまま平然と猛スピードで躊躇いなく急所を潰しに来る。
・高校生まで空手をしていたが、研修旅行で横浜に来たときグレてた小野瀬と一悶着を起こし眼鏡をカチ割られた。以降あらゆる格闘技へ手を出し今に至る。本人曰く眼鏡を割られた時小野瀬に一目惚れしたらしい。
・家族構成は母、兄、双子の姉、弟。兄は既婚者で家を出ている。双子の姉の名前は『織部 白銀(オリベ シロガネ)』
なんとなく様子の可笑しい小野瀬と絶交したヒロイン
あれ、これ何ゲーだっけ
ぶちまけられていた血液は血糊だったことが判明した前回。
僅か六分の間に誰とも会わず死体を校舎から運び出すことは不可能だ、と。
あくまでも咲季ちゃんのイタズラと言い張る小野瀬と、咲季ちゃんを守ろうと必死なヒロインが事件解決まで絶交しました
あれ、これ本当に何ゲーだっけ
突っ込みどころが満載な小野瀬の意見です
まずイタズラだとすると、金庫の件に説明が着きません。
中身が盗まれていたんです。
理事長室の金庫は高々いっかいの中学生が開けられるようなものなのでしょうか?
次に、先生が姿をくらませているのは可笑しいですよね。
脅迫でもしない限り、先生がこんなイタズラに付き合う義理はないはず。
そもそも、咲季ちゃんが見たのは本当に死体だったのでしょうか?
暗い室内はデスクライトだけ、死体(?)は入り口からちらっと見ただけ
中畑先生の胸にナイフが刺さっていたのを見た咲季ちゃんですが
何てことでしょう、中畑先生は演劇部の顧問です
古今東西のミステリで、演劇の小道具を使ったトリックは手あかがつくほど使い古されています。
演劇のナイフでは、刃先が引っ込むもの、折れているようなものも存在しますので、それを肌に付ければ刺さっているようにも見えます。
小野瀬さん自身言ってますよ、
『死体が全速力で校舎から出ない限り不可能な状況だ』と。
死んでねーんだろうな多分。
理事長室の金庫には【ファウストの指輪】があって、中畑先生はジョン・スミスと取引をしたんじゃないだろうか。
ミステリ好きに鼻で笑われるようなチャチイ憶測ですが。
2ndやってないので此がどれだけ当たってるのかすごく気になる。
巷には攻略と言う名のネタバレがゴロゴロ…
自力で頑張ろうじゃないか!!
あー…うん、今までとは種類の違うすれ違い。
ヒロインと小野瀬の『家族』の捉え方と言うか、あり方と言うか、それが浮き彫りになる。
小野瀬は両親が嫌いで、あくまでも父親とは一人の男同士として付き合ってる。
あっちはあっち、こっちはこっち…みたいな。
だから父親の女性関係、後妻や腹違いの妹は父親ひっくるめて他人
ヒロインはヒロインで、例え腹違いでも小野瀬の妹は妹として力になってあげたいと考えたけど、小野瀬にとってそれは余計なお節介…
そしてめちゃめちゃなワガママで藤守にやつ当たるヒロイン
正直今までで一番可愛かったヒロイン
翼ちゃんかわいいよ翼ちゃん
食べたいたこ焼買ってきてくれない藤守さんが悪いとか駄々っ子か
オジサンがチーズ明太子買ってあげるよ翼ちゃん
小野瀬√は藤守の男前度が異常だ
なにこれ藤守超格好いい咲季ちゃんの可愛さはプライスレスだし…小野瀬兄妹恐るべし
殺人事件かと思いきや、実は輸血パックと血糊だったことが判明
こりゃ…咲季ちゃんに何らかの恨みを持った女教師の狂言じゃねえか?
小野瀬は最初から妹の狂言だと決めつけてるし。
俺が構わなかったから周囲の気を引きたかったんだろうっ…て、バカタレ。
頑張れ翼ちゃん超ガンガレ
以下、小野瀬主箇条書き