スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ss




視界が霞み頬を伝う滴が顎の先からぽたりと落ちた。

脈打つ度に痛みを訴える胸。

多分俺は、俺が思うよりずっと、お前を大切に…、否。

最後ぐらい逃げるのは止めよう。




「あ い し て た」



“さようなら”は、音にならなかった。




【いつかどこかでおきたかもしれない昔の話】


息苦しさに目を覚ます。
頬に手を当てると湿った感触が指先に残った。
何故泣いていたのか判らず首を傾げる。
白昼夢の残像は、何一つ痕跡を残さず意識の底へ潜って消えた。
誰の夢だったのだろう。
誰か…とても大切だった人のような気もするが、思い出せないのならばどうでも良いことなのだろうなと思い至り、俺は考えることを止めた。

腹の上でごうごうと煩い寝息を立てる男の身体を隣にずらす。
潰れてさえ酒瓶を手放さない男に、本当に寝相が悪いと苦笑しながら夜具に散らされた赤い髪を梳いた。


(咽の奥がちりりと焦げる)
(この男は“違う”)
(この男は、)
(―――、)
(呟いた名前は掠れて消えた)




―――――――――――
似非シリアル
無意識に引きずりまくってると良い。
鰤では恋次相手。

恋次とルキアが弟君からおにぎりを引ったくった→吃驚しながらその場を去る弟→後日多めのおにぎりを手に待ち伏せ→現れた二人に微笑み御一緒しませんかと誘う→裏のない顔で始終ほやほや笑う弟に怪しみつつも奇妙な友人関係に。
子供と仲良くしてると小耳に挟み、ちょっかいをかけにお土産(餌付け用アメ玉)持参で行く隊長→恋次ルキアとの初見、みたいな。


前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2011年04月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30