「…結局、お前が欲しいのは【仕える】主じゃなく、【使える】主なんだろ」


男は溜め息を吐いたきり、興味を無くしたようにディルムットから視線を外した。


「『別に貴方じゃなくてもイイの』なんて言われてオチる男はいねーよ」




……なんて事から始まるディルムット。
ディルの忠義は小十郎の正反対にあるような気がする。
根本に有るものが違うからかも。
小十郎の根っこにあるのは政宗。
武人で、誇りもあるし将としての道も心構えもあるけど、政宗(主)の為ならその何もかも捨てて汚れ役になることもできる。
主ありきの滅私奉公たまに愛の鞭



反対にFate/Zeroディルムットの根っこは主とか関係なく「騎士の在り方」なんだと思う。
「騎士ならばこそ」「騎士だからこそ」
そこに必要な主ってのは記号と変わらない
故に誰でも良いような印象を受ける
生前の仕打ちがよほど無意識にトラウマだったのかディルムットにとっての主は、自分が騎士で居るための装置みたいなもん
隠れ利己主義



政宗に男惚れしてる仁義の塊な雄にメロメロになるような性格の男主が、己の矛盾に気付かずひたすら愚直に騎士たらんと無意識に【主】を押し付けようとするディルムットから興味を無くす

あらゆる意味で構ってもらえないディルムットが直訴

冒頭に至る


騎士団時代を思い出し息を吹き返した騎士なディルムットと、理想の部下というか本来の騎士の姿にきゅんきゅんキた人材ハンターな隊長の、リアルが充実ならぬマスターが充実した『マス充』状態で聖杯に挑む話。
セイバーに二度見されるくらい主従主従してる。


先生でも隊長でも最早誰でもいい。
マスターとこっそり主従主従してるとき偶々セイバーと鉢合わせ、ランサー裏切ったな状態で内心ギリッなセイバーにあたふたと言い訳する浮気がバレた夫みたいなランサーが見たいです
ランサーがマス充になりますように!