時空迷鬼一時取り外し
:真夜中の話
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推敲後UP予定
ついでに少しだけ手直しします。
↓小話、反乱前夜、+弟
「雪兎、」
「あの人達が悪いんです、僕は悪くない、僕は悪くない、あの人達が、あの人達が、」
「ああ、お前は悪くない、解ってる。解ってるよ」
「塵だって言ったんです、ゴミはごみ箱に捨てるのが当たり前だ取り替えが効くのが当たり前だって笑うから、塵が飼い主に生意気を言うなって、」
「うん…、うん」
「塵だって言ったんだ…アイツ等は僕の兄さんを、にいさんを、ごみだって……」
「雪兎、」
「だから目の前が真っ白になって…許せなくて………おこ、怒らないで…兄さ…兄さん、にいさ…ごめ…ごめんなさい…!!」
「怒ってないよ、大丈夫だから、落ち着いて。刀の血を拭ったら風呂に入りなさい、ジジイ共の死体の後始末は俺がするから」
「兄さんが…兄さんが…死んじゃったら、どうしよう、ほうぎょくなんて…体に入れて悪影響が出ないわけがないじゃないですか!!
何で喜助さんなんか庇うんですか…何で恋次さんまで庇うんですか、何で藍染なんか助けようとしてるんだよ、何で神器まで体に入れちゃうんだよ!?
兄さんが死んじゃったら僕らは……ぼくは…」「…雪兎、行け、風呂場だ。頭冷やして、落ち着いてこい。安心しろ、俺は死なない、死ねないんだ。それとも兄ちゃんの言葉が信じられないのか?」
「だって、だって…、
兄さん…昨日、昨日っ、
た く さ ん 血 を 吐 い て、」
(決戦前夜、)
(誰も知らない未曾有の悲劇)