「三成よ、早に寝よ」

「お前さんもう三日も寝てないだろう、体がまいっちまうぞ」

「しつこいぞ刑部、そんな暇はない。官兵衛は喋るな、腹が立つ」

「何故じゃぁあ!!!」

「…どうしても、か」

「くどい」

「なれば仕様があるまいなァ…ゆけ死神」

「よし任せろ!」

「うぉ、白雪どっから出た!?」

「雪代?何のよ、ぐふっ!!」

「どうだ大谷」

「ようやった死神、ぬしはまことよい子よナァ」

「そんなことないよ、もっと褒めろ」

「ぎゃあああ三成ィイイイイ!!!白雪お前さん腹は駄目だろ腹は!ぐにゃってなったぞ!三成ぐにゃって歪んだぞ!?首を狙えよ!お前さんなら易々出来るだろ!?」

「何のことだよ官兵衛、凶王様の寝顔超安らかじゃん。きっと猛烈に眠くなったから崩れちゃったんだよ、な、大谷」

「さよう、死神の言うとおり。暗よ、ぬしはついに盲いたか。三成はよう眠っておるだけよ」

「いやいやいやいやそんな笑顔出されても小生は騙されんぞ!!三成物凄い白目だろ!!!」

「チッ…うるせえな犯すぞ穴熊」
「Σ白雪ーー!?うげっ!?何するんだよ刑部っ!はなっ…離せぇええ!!!」

「色気のない悲鳴よな…ほれ死神、駄賃よ」

「あ?マジでくれんの【暗の官兵衛】、冗談だったのに。つーか鶴ちゃんの蜜柑で良いよ、喉乾いたし。官兵衛じゃなくて蜜柑が良い。蜜柑くれ蜜柑」

「ならぬ、ならぬぞ死神。われの蜜柑が尽きる故、その願いは聞けぬ。暗で我慢せよ」

「ちょ…狡い!俺一個しか喰ってないんだけど?!官兵衛とか…マジ無いわ…腹も膨れない」

「そう落ち込むな、風魔を連れて巫に強請ればよかろ。暗は途中海にでも捨て置け」

「オイコラ其処の人外二人組いい加減にしろよ小生だって怒るからな」





西軍はっぴぃらいふ
(あ、お鶴ちゃーん!)
(キャアアアアーー!!宵闇の羽のお方!紅蓮の刃の君!!)
(…白雪、お前さん、紅いとこ一個もないよな)
(まぁ…その、なんだ。な、小太郎!)
(!?……!!:わたわた)
(誤魔化すのへったくそだなお前さんら)