どうかきみの骨が欲しい

アニメ化した今こそ暖めてたネタを出すとき…!
ありがちなベタベタ感をお楽しみください｡



・因幡つばめ(14)
双子の妹の片割れ､匂いフェチ｡
外ハネショートの赤毛に軽いＭ属性､伊達眼鏡常備の小洋｡
意識的に兄に似せている｡
発汗量､汗の匂いから心理状態を読み取る生粋の匂いフェチ｡
兄と一緒にキューティクル体操をするのが日課｡
荻一家の優しくて強くてあったかい匂いが好き｡



因幡すずめ
秘密警察犬二人目の声フェチ､アルビノで外見は小遥｡
ふわふわおっとり系で世話焼きの天然｡
意外と健康優良児｡
力強く､揺るぎ無い鼓動の荻一家が好き｡


秘密警察犬たるべく遺伝子操作された試験管ベビーのエリートだが､洋に連れ出され将来をボイコット｡
姉妹仲は良好､妖怪養子縁組に狙われている｡
緒方曰く､ステラ､因幡兄弟姉妹の可愛さは正義らしい｡


中学生の双子姉妹と家族と仲間とファミリーと友達の話

なんだかなぁ､と｡
まだ上手く呂律の回らない小さな口で､小さな溜め息をこっそりと吐いた｡
眼前に広がるのは幼児用の玩具数点と､大きなテレビに流れるハートフルドラマ｡
優しい両親の眼差しの先で､私手塚すずめはひどく困惑している｡


「すずめは､おおきくなったら､なにになりたい？」


幼子らしからぬ真剣な表情で私に尋ねたのは､ひとつ上の兄である｡

何の因果か漫画の世界に転生して早数年､ある日､あるとき､いきなりシャボン玉が弾けるように前世の自我が現れ､もう数年とも言い換えられる｡
子供らしくあれ､子供らしくあれ､私は幼児､将来の夢は夢はお嫁さん好きな動物はねこさんうさぎさん好きな食べ物はショートケーキ好きな飲み物はオレンジジュース､私は４歳､私は幼児…日々戦々恐々と生きる私に対し､平均より大人びた様子の５歳児､手塚国光は時折いやに子供らしい､否､年相応の行動を起こすことがある｡

例えば､今のように｡

日差しも暖かくなってきた日曜の昼二時頃､手塚家のリビングで､ちょっと尖った大きなブラウンの瞳に期待を詰めるだけ詰め込んで､安っぽいテレビ番組から影響を受けたらしい兄は妹である私にプレッシャーを掛けていた｡
テレビでは売り出し中の子役が､ベテラン女優さながらの演技をしている｡
『将来の夢はお兄ちゃんのお嫁さんになりたいの』と｡


ソファに腰掛け慈愛の眼差しを我が子に向ける両親､キラキラした瞳でじっと返答を待つ兄､フリフリした可愛らしいピンクが基調の幼児服を来た私｡
嗚呼､シュールだな｡
そう思ったのは内緒だ｡



「うんとね､すずめね､にーにのおよめさんになるー!」





【抜き打ち羞恥プレイ】
(ふっ…)(誇らしげな笑みを漏らした兄は､すずめはおれがしあわせにしますと高らかに両親へ報告していた)
(あらあら仲が良いわねぇ､国光ならすずめを任せられるなあと微笑んだ両親は偉大だと思った)





手塚すずめ(4)
原作には無い手塚家の末っ子として生を受けてしまった元社会人(2×歳)
顔つきは母親似｡
じいちゃん似の兄貴(5)とはあんまり似てない｡
何でもできる兄に劣等感があるかと問われれば首を横に振る｡
腐っても元社会人､勉強はそれなりにできるし運動は少し苦手だができない訳じゃない｡
しかしテニヌだけは別｡
テニヌなんて出来ません､私は普通の人間です｡
そんな妹と､過保護な兄と皆の話｡