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月の無い夜だった。
ぼんやりとわかる物の姿に眼を凝らし、男は流れ来る音に耳を澄ませた。
寝静まるほどではない刻の事である。
縁に腰掛け笛に当てた指を滑らかに動かす人影を見付けた男は、ほうと息を吐き口の端を緩ませる。


「ただいま」


へらりと微笑み片手を上げたらしい男を一瞥し、片倉小十郎は奏していた愛笛を懐へと仕舞った。
嗚呼と情けない声で未練たらしく終わりなのかと呟かれ、小十郎は苦く笑んだ。


「随分遅い帰りだな」
「ちょっとね、」
「手こずったのか」
「手間取ったんだよ」


同じじゃねえかと洩らす小十郎の隣へ腰を下ろした男は、気分の問題だと頬を膨らませ、ちらちらと小十郎の懐、もっと言えば仕舞われてしまった小さな楽器へと視線を向ける。
それがまた、さも残念そうな仕草をするものだから、小十郎は小さく噴き出し男の髪をついと引いた。


「ばか、禿げるだろ」
「禿げても似合うんじゃねぇか」
「当たり前だ、俺は何だって似合うさ」


でも禿は嫌だと眉をしかめた男に、小十郎は腹を抱える。


「まぁ、なんにせよ」


わざとらしく咳払いをし、改めてただいまと口角を上げ、男は小十郎の頬に掌を添えた。
武骨な指である。
刀を握る者とは思えぬほどにきめの細かい皮に覆われている。
少しばかりひんやりとしている。
慣れ親しんだ掌であった。

男が覆い被さり、小十郎は廊下へ倒された。
板に落とされた背に痛みはない。
頬の傷をなぞる親指に、小十郎は肩を震わせた。


「…おい、部屋でやれ部屋で」
「ばか、ちげぇよ。つか、部屋なら良いのか」
「そりゃおめぇ…、言葉のあやってやつだろ」
「言質取ったぞ、そっぽ向くな」


男の指に睫毛を擽られ、小十郎は目蓋をきつく閉じた。
目の縁を擦られ、唇を噛む。
男が笑ったような気配に腹が立ち、小十郎は片膝を男の鳩尾へとめり込ませた。


「痛い」
「なら痛がる素振りを見せたらどうだ」
「痛ぇ」
「そんな強く蹴っちゃいねえ」
「…ここが、な。痛かった」


男の薄い唇が小十郎の口へ重なる。
いつの間にやら掴まれた片手は、男の心の臓辺りへ押し付けられていた。


「寂しかった。心細かった。お前に会いたかった」
「來海、」
「お前は、違うのか」


艶の色濃い男の声音に、小十郎は思わず天を仰いだ。
違わねぇ、と。
掠れ洩れた答えにゆっくりと顔をほころばせ、男は柔らかな微笑を口許に浮かべた。



(焦がれ死にそうだったと言う声は)(一体どちらの物なのか)
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ドラマ

ステップファーザーステップの女教師がうざくて仕方ない。
お節介だしプライバシー侵害しまくるし鬱陶しい。
ダメな熱血教師の良い例
熱血って付けりゃ何でも許されるってか
ドラマは面白いのにそこだけ残念
うぜー

拍手返信

気にしてないよ、気にしてないですよ!!!!!
拍手の方、教えていただいて感謝してます。
私も炙り出しハガキを作り友人へ送りました(=´∀`=)
ミカン臭いと不評でしたが(笑)

いやいや

拍手に炙り出しとあったのでなるほどと思って例のハガキを炙ったら焦げただけだった。

ええい騙したな!

…いやまぁそれは冗談として、
ガチでなんも出てこんかったです。
ただの白紙じゃまいか!!


いやほんと誰だ。
つか例え炙り出しだとして、差出人まで炙り出させるような輩は知人に居らぬのだが…。
まぁいいや。





初詣

初詣に青葉神社へ行って参りました。
遠かった(-"-;)



作法通りに参拝したあと御神籤を引きました。
結果は小吉、病気は見かけより重く縁談は実にならぬそうなので、未練なく結んできました。
同行した友達は大吉でした。ちぇ。


アレヤコレヤと御守りを選んでいる最中、護身守りを目につけた相方と「守ってもらえるのかな」と軽い会話をしていると、宮司さんに諭されました。

曰く、守ってもらえると考えてはいけない。
神様は私たちが努力したぶんだけお手伝いをしてくれる。
最初から頼っているようでは助けてなんてもらえない。

成る程なぁと神妙にしていたら、どうやら我々を学生と勘違いされているようで

「受験なんかも全く同じ。努力すれば、自ずと選んだ場所が採ってくれる」


宮司さん…てか片倉さん…私たち、高校生じゃないです…
相方がPコートだったせいか、私がダウン+パーカーだったせいか…
いや、でも、あれだ。
社会人にも当てはまる。
とりあえず本人の努力次第らしいので、頑張ります。




初詣の後はエアリでお買い物。
ゲーセンで散財し福袋を買い、電車で仙台へ。
その時点でもう足がやばかったのですが、我慢してアニメイトへ直撃。
羽紋屋の小十郎ブックカバーとペンケース、にゃんこ先生根付けを購入。
エアリへとんぼ返りし、31のアイスを食べ雑貨屋に寄り帰宅。
片道二時間半、帰りは高速で渋滞に巻き込まれ二時間半…目が、痛い(>_<)
疲れたけど楽しかったです(=´∀`=)
まぁ暴露すると、混じりっ気無しの天然な相方がオニギリを買ったんですが、なんのオニギリか聞いたときに「"こうな"だよ!」と言われ首を傾げました。
こうな…?
小女子(ちっちゃい魚)か何かか?

「どんな字書くの?」
「高いって字に菜の花の菜(*^∀^*)」


高菜でした。
ほぼ正解解ってんじゃねーか。

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