角からの猟犬

もはや何一つ後釜を信用できる要素がないので、主治医を追って転院した。



そこそこお久しぶりですなので、まずこの夏いつもより具合が悪かった要素として、『いろいろ不安定だったからストレスもあるかもしれないけど、子供の頃叔母に咬みつかれた腕の熱感がいつもより頻繁に襲ってきて腫れてることが増えて………』と言ったら『犬みてェな叔母さんだな!』と言われる。



このリアクションだ!と思った。



かけて欲しかった言葉をピンポイントで出してきた。



家の中ではずっとその野犬よりわたしの扱いは格下だったので、この件に関して、今初めて人間扱いされた気がした。



このノリツッコミみたいなリアクションがあるのとないのとではわたしにとっては天と地ほどの差があるのだと思った。



もちろん『生活に支障があるほど痛むかい?』とかちゃんと医者っぽい問答もするのだが、わたしには神妙な顔して医学的に問診されるより『野犬に咬まれた“人間”』として扱われているという“前提”のほうが遥かに染み渡るものがあることに今頃気づいた。



父の中では『精神薄弱のある可哀想な妹』にだけ絶対的な優先権があり、子供の怪我など自分の目にさえ映らなければ簡単になかったことにされてしまう。



今まさにセーターの下にまだ傷痕があっても、だ。



普段は無意識に封印している記憶が痛みを伴って表面化する時、それはきっと昇華すべき時なのだろうが、人はそれを思い出した時に口に出すことを躊躇う。



『今更そんな古傷のこと言われても』『なんで今まで言わなかったんだ』と責められることに怯えて再び無意識の底に沈める。



祖母や父がそうして葬ってきたように、“また”痛みの存在を否定され、無視されることが一番怖かったんだと気づいた。

少しユニークな可哀想な人〜宇宙人総理編〜

みなさんこんにちはー!

♪テッテレッテテッテレッテテッテ〜

♪嘘をつくとかじゃなく
♪嘘自体が俺さ
♪膿を出すとかじゃなくて
♪膿自体のお化けなんです
♪防衛費は出せるけど
♪福祉は出せないシステム
♪けどふとした拍子などに
♪ばらまくことあるよね
♪そんな時は見下し気味に
♪『拾え庶民』と言ってみる
♪ママンの待つ家戻らないと
♪体裁悪くなる
♪うっそ
♪嘘だから平気なんだ遊べるよね
♪どちらかといえば…
(SE:ザシュッ!)
♪うっそ
♪首相と見せかけといて
♪国内にいないシステム
♪首相と見せかけといて
♪官邸住まない俺さ



………まあだいたいいつも夜中までこんなの作ってますね。

原曲を完璧に歌える人を隣に置いてわたしが書いたネタをちゃんと歌えるか確認してもらってから保存するシっステム〜♪

ネタの通じる相手がいると筆がノリますね!

『あの喧騒の中で既に一曲書いてる!』って言われるくらいノイズキャンセラーが実装されています。

他人のカラオケくらい入っても浮かぶ時は浮かびますよ。

『わたしはいつでも平然としているので』!(爆笑)

あれ聞いた時は笑いすぎて腰痛くなったわ。

てっきりドクターXの『わたし失敗しないので』をリスペクトしてオマージュしたネタかと…。

ただわたしあんまり真面目に観てないんで、どのタイミングでムラサキに『こいつ永田町の魔物だよ!』って言わせていいのかわかんなかったから、あと任せた。

総理大臣で書くなら宇宙人ビームネタも盛りたかったなぁ…。

オモえもんバージョンならあと10パターンは書ける!

ただ禁止用語だらけで『ピー』か『バキューン』しか聞き取れないエグいバージョンが出てくると思うけど。

………けどまああんまりいどまじんばかり歌っていてもしょうがないので、ここから先は、カッツ・アイ!

にゃんにゃんぼう

マナの杖、北海の歌姫くらいのなめらかなS字カーブ。

この直線でなさがたまらない。

それはそれとして、この先端の穴。

先端は削って作ったような痕があるけど内側は自然の虚。

虚がついてるから貫通させたって感じですかね。

ここにいいかんじのポイント水晶を嵌めようと思います。

できればレピドクロサイトの入ったような。

一見長いダブルポイントが貫通しているように見えれば実際には繋がってる必要はない。

あるいは玉とポイントをあしらうか…。

マナの杖はありそうでないんです。

このいいかんじのS字カーブ、水晶を嵌めるための穴、握り心地のよさ、全てにおいて完璧な杖です。

ウキウキ買おうとしたらお店の人に『これ高いですけどいいんですか?』と確認される。

日本語で書いてあるんだから値札くらい見てるって(^^;)

甲乙つけ難い3本のすばらしいエゴノキの杖のうちのどれにするかで1ヶ月悩んだけど、今日は決めに来たから。

骨董市で余分な宝飾品買わずに来たんだから今日は絶対杖買うんだモン!

卵とかキノコとか買った時に入れるレジ袋に身長大の杖を入れようとするテンパりぶり、よほど売れることを想定されていないシロモノであったらしい。

卵とかキノコとかの消耗品と並んでるからやたら高額商品に見えるだけで、装備品としてはそんなに高価なものではない。

ちょっと名のあるシルバースミスの指輪1個買おうと思えばこれで済めば安いほう。

自分の1本を選ぶまで絶賛を控えてただけで、ずっとすばらしい杖だとは思ってましたよ、………もう何年も。

聞けば壁にでっかく貼ってあるのに、値札を見ずに持ってきて高いと怒る客が後を絶たないらしい。

うーん、強いて言えば1が¥に寄りすぎてて頭一桁勘違いされちゃうのかなー。

でもそこで一瞬エッと思っても常識的に考えたらのたうった木材はそれだけで一格高級品なのわかるでしょ。

素材そのものの相場というものがあるんだから、お店の人が気にすることないと思うけどな。

山葡萄のバッグだって、成形して均一にしたただの網代編みと節を活かした野趣溢れる乱れ編みでは一点モノの乱れ編みほうが若干高級品なのは当たり前。

山奥だからいいかんじの棒はタダで拾うものだと思ってる人も多いかもしれないけど、盆栽と同じで木材をいいかんじにのたうたせるのは手間暇かかるし歳月もかかる。

まして杖としての握り心地のよさを追求したら樹齢も限られてくる。

完全な一点モノで同じものはふたつと作れない。

その素材にしかないよさを活かしているという点ではいいかんじにうねった杖はターコイズのマトリックスを活かすシルバースミスの技と同じで立派な芸術作品ですから。

それを値切るなんてとんでもない!

どうぞそのままの価格で、そのままのセンスで、次回作を期待しています。

前後数キロ山しかないようなところの道の駅おもしろすぎる。

『庭でぶった伐ってきただけのただのワンド』と『ちゃんと武器屋で買ったスタッフ』との格の違いを強調するために比較対象としてふぇーたんが映っているのではなく、この杖触れるだけでどこからともなくふぇーたんがすっ飛んでくる召喚の杖なんです…。

みんな大好き、いいかんじの棒。

ねこがでかいからこうやって見るとあんま立派そうに見えない不思議………。

後ろ手に構えた時に持ち手がちょうど湾曲するところに来るのがマナの杖の秀逸なところ。

マナ様がこの形状を愛用している理由がわかりました。

寿老人がよく持ってるようなとぐろの巻きっぷりは好きなんですけど、気に入った水晶を乗せる台座としての杖が欲しいのでふっかつのつえとの二択で小一時間遊びました。

救急車呼ぶレベルの定義がよくわからん

朝一番で階段から落ちて、まあけっこうな打撲をしたのでしばらく呻くだけで動けなかったのだが、

気管支炎の朝の薬を飲まないと咳で肋骨をやっちまうので、

とりあえず何か食べて薬を飲むことを優先した。

そしたらサイズ直しに出していたお気に入りのクリソプレーズが仕上がったと電話がきたので、

当然次に優先すべきはクリソプレーズになった。

結果整骨院に行った時は『どうしてもっと早く来なかったんですか、救急車呼ぶレベルですよ!』と叱られ、テーピングと包帯でぐるぐる巻きにされる。

背中とか尻とか見えないんだって、えっ、そんなに腫れてんの?

うわあ、足めっちゃ内出血してるぅー。今気づいたー。

いや、今ガソリン入れながら来たけどそこまでひどくはなかったよ?

シートに座った瞬間と歩くとき痛いくらいで。

昨今はつまんないことで救急車呼ぶともれなく警察がついてきやがるんですよ。

自分で運転できるんだから救急車なんか呼んだら余分に怒られるだけだって。

むしろただの風邪で40℃の熱出して意識が朦朧としてる人間に自分で車運転して病院行けっていうほうに疑問を感じてほしいものですね。

同じまっすぐ歩けない人でも意識が明瞭なのかそうでないのかには道路交通法的には天と地ほどの差があるんですよ。

カリ城を観ると言いながらこんなものを探してた

中野サンプラザとサンプラザ中野の境界線が曖昧だ。

椿姫とヒメツバキの境界線も曖昧だ。

どっちかは人名なのだろうとは思う。

いや、境界線などないと言えよう。

もともと存在していない境界線を存在しているように錯覚しているのが人間の脳だということを、鉛筆デッサンで嫌というほど思い知らされたではないか。

まあ、どっちだっていいんですよ。

本質的にどうでもいいことを極限まで削ぎ落とすのは魚座の得意分野です。

同時に双魚宮は歌と踊りを司る宮でもあります。

だから中野サンプラザかサンプラザ中野かは覚えていなくても、『世界一のくちづけを』が合唱曲であることは正確に記憶します。

あれは1993年、サンプラザ中野………いや中野サンプラザ?で開催されたロックオペラ『ハムレット』のエンディングテーマです。

劇中歌はほとんど商品化されていないので、BSで放送された時の擦りきれたVHSと、そこから焼いたDVD-Rしか音源がありません。

それでも好きなのです。

商品化されてないので、いくら歌っても踊っても、ジャスダック?…いやジャスラック?の支配下から自由であり続けるすばらしい名曲の数々。

でもわたし、ToshIよりもリンダしゃんよりも閣下よりもローリー寺西よりも、一番好きな声がホレーシオのお兄ちゃんです。

ただ『憎い憎い怒りをぶつけろ、寒い寒い怒りに震える』が好きなんです。

ちょっと検索してみたけど、地味すぎてYouTubeでもカッツ・アイ!されている部分に心に残るフレーズがちょいちょい隠されています。

てかこの曲シナリオ上途中でクローディアスが止めに入る曲ですしね。劇全体をDVDにしない限りこれだけを聴くことは難しいんじゃないかな。

あと好きなのが『忘れっぽいのか飽きっぽい人か、あんなに愛した父を裏切って悪と欲望のナイフに抱かれる』です。

なんか鏡がキラキラしててキレイだなぁって………。

閣下は狂言回しをしたり復讐を丸投げたり一歩下がった立ち位置かと思いきや揺さぶりの道具になってみたりと、平和をブチ壊す立ち位置。

さすが地獄の帝王である。降臨する度にもれなく状況が悪化するこの配役は閣下にしかできまい。

だいたいハムレット自体が、クローディアスは王様になりたかっただけで亡霊が余計なこと吹き込まなければデンマーク王国は平和でしたよという話ですからね。

まさに作品のテーマは『洗脳』。

いえ、ToshI個人の話ではなくハムレットのテーマです。

そして現代社会のテーマでもあります。

したい、ではなく何かをしなければならない………ような気がするのは、何処かの悪霊に唆されたからではありませんか? それホントにやりたいことですか?

人生は短い、やりたくないことなんかしている暇はないよ。

現に序盤で『我が王位を継ぐべきは甥のハムレット』って公言してますし。

なりたかったからなって、自分が死んだら元の鞘に収めるって言ってんだからほっときゃいいのに。

それは親父のほうの感じ方の問題であって子供の人生には関係ないことだから、どう言い繕っても先王は個人的な執着に囚われてる悪霊以外のナニモノでもないんだよ。

満たされていることに気づかせ個人的な執着を捨てさせるのが供養であって、復讐は供養の内に入らない事に気づけないハムレットもいいかげんアタマポカポカしてるが、若くてしかも男だからある程度バカなのはしょうがない。

このバカバカしい空回りを悲劇だと礼賛する限りわたしから見たらそれ自体愉快なコントである。

宇宙人総理くらい愉快ですとも。
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