マナの杖、北海の歌姫くらいのなめらかなS字カーブ。
この直線でなさがたまらない。
それはそれとして、この先端の穴。
先端は削って作ったような痕があるけど内側は自然の虚。
虚がついてるから貫通させたって感じですかね。
ここにいいかんじのポイント水晶を嵌めようと思います。
できればレピドクロサイトの入ったような。
一見長いダブルポイントが貫通しているように見えれば実際には繋がってる必要はない。
あるいは玉とポイントをあしらうか…。
マナの杖はありそうでないんです。
このいいかんじのS字カーブ、水晶を嵌めるための穴、握り心地のよさ、全てにおいて完璧な杖です。
ウキウキ買おうとしたらお店の人に『これ高いですけどいいんですか?』と確認される。
日本語で書いてあるんだから値札くらい見てるって(^^;)
甲乙つけ難い3本のすばらしいエゴノキの杖のうちのどれにするかで1ヶ月悩んだけど、今日は決めに来たから。
骨董市で余分な宝飾品買わずに来たんだから今日は絶対杖買うんだモン!
卵とかキノコとか買った時に入れるレジ袋に身長大の杖を入れようとするテンパりぶり、よほど売れることを想定されていないシロモノであったらしい。
卵とかキノコとかの消耗品と並んでるからやたら高額商品に見えるだけで、装備品としてはそんなに高価なものではない。
ちょっと名のあるシルバースミスの指輪1個買おうと思えばこれで済めば安いほう。
自分の1本を選ぶまで絶賛を控えてただけで、ずっとすばらしい杖だとは思ってましたよ、………もう何年も。
聞けば壁にでっかく貼ってあるのに、値札を見ずに持ってきて高いと怒る客が後を絶たないらしい。
うーん、強いて言えば1が¥に寄りすぎてて頭一桁勘違いされちゃうのかなー。
でもそこで一瞬エッと思っても常識的に考えたらのたうった木材はそれだけで一格高級品なのわかるでしょ。
素材そのものの相場というものがあるんだから、お店の人が気にすることないと思うけどな。
山葡萄のバッグだって、成形して均一にしたただの網代編みと節を活かした野趣溢れる乱れ編みでは一点モノの乱れ編みほうが若干高級品なのは当たり前。
山奥だからいいかんじの棒はタダで拾うものだと思ってる人も多いかもしれないけど、盆栽と同じで木材をいいかんじにのたうたせるのは手間暇かかるし歳月もかかる。
まして杖としての握り心地のよさを追求したら樹齢も限られてくる。
完全な一点モノで同じものはふたつと作れない。
その素材にしかないよさを活かしているという点ではいいかんじにうねった杖はターコイズのマトリックスを活かすシルバースミスの技と同じで立派な芸術作品ですから。
それを値切るなんてとんでもない!
どうぞそのままの価格で、そのままのセンスで、次回作を期待しています。
前後数キロ山しかないようなところの道の駅おもしろすぎる。
『庭でぶった伐ってきただけのただのワンド』と『ちゃんと武器屋で買ったスタッフ』との格の違いを強調するために比較対象としてふぇーたんが映っているのではなく、この杖触れるだけでどこからともなくふぇーたんがすっ飛んでくる召喚の杖なんです…。
みんな大好き、いいかんじの棒。
ねこがでかいからこうやって見るとあんま立派そうに見えない不思議………。
後ろ手に構えた時に持ち手がちょうど湾曲するところに来るのがマナの杖の秀逸なところ。
マナ様がこの形状を愛用している理由がわかりました。
寿老人がよく持ってるようなとぐろの巻きっぷりは好きなんですけど、気に入った水晶を乗せる台座としての杖が欲しいのでふっかつのつえとの二択で小一時間遊びました。