金田一少年の事件簿には永久保存版という最後の１話があるが、永久保存版と銘打っておきながらAmazonで検索したらこれだけがDVDになっていないのには騙された気分で胸がいっぱいである。
他どうでもいいからこれだけ観たい。
アメリカに渡っただけでどこにも死んだとは言われていないじっちゃんは、なぜか孫の葬式に出てこない。
てゆうか両親が健在なのに、なぜかハジメの喪主は剣持警部だ（爆）。
もちろんこの二人によるヤラセなので、真実を知っている人間は少ないほうがよかったのだろうが、不自然すぎて笑えてくる。
司会は日本テレビアナウンサー。
特定の宗教色を出したくないらしく、それっぽくはしているがよく見れば読経も焼香も玉串奉納もない。
これは主にこの不自然すぎて笑えてくる葬式ごっこを楽しむスピンオフ作品であって、本編のような複雑なトリックを期待してはいけない。
ちょいちょい第１期と２期のダイジェストが入るが、そこもどうでもいい。
観るべきはしんみりした独特の空気感とセットである。
あれってプロの葬儀屋さんが作ってんのかなぁ。
いくら警察への貢献が大きいとはいえ一介の高校生の葬式とは思えないカネのかかってそうな祭壇に、とにかく一面菊、菊、菊。
ちなみに全国で最も平均葬儀費用が高額と言われる群馬県でも滅多に見たことのないクラス。
果たしてあれは本当にただの高校生金田一一の葬儀だったのか、それともジャニタレ堂本剛の葬儀だったのか…。
ちなみにこの前週、墓場島が完結した後の次回予告は、『当日は喪服でご覧ください』だ。
開始数分でまずハジメが何者かに殴られて頭から血を流して倒れ、次に場面が変わると既に葬儀会場である。
そこで喪主である剣持警部からご挨拶。
犯人はまだ捕まっておりません。ハジメが関わった過去の事件の関係者である可能性がありますので、今日皆さんの行動の一部始終をカメラで記録することをお許し願います。
一応これ伏線ですけどね、これで葬式の間中堂々とカメラが回ってる言い訳にもなりました(笑)。
それからもうずっと、過去の事件の関係者たちが献花をしながら別れの言葉を述べ、その回想としてダイジェストが流れるの繰り返し。
服役中の過去キャラまで参列しているのに、遺族は何をしているのか、たいへん疑問である。
更には死んだタロット山荘のオーナーまで、どうしても犯人に一言言いたいとスクリーンをジャック。
まさに歴代オールスター勢揃い。
この期に及んで一人息子の葬式に顔を出さない両親、最後まで出てきません。
ひととおり献花が終わると、司会が厳かに
『それでは、出棺でございます』。
………Σ(゜Д゜)
………そこで祭壇が割れるのか！
まさかの祭壇の後ろが既に火の入った窯。
お骨にするなら1000℃くらいあるだろ、そんなのが今まで白木の祭壇の後ろで燃えてたのかよ！
焔がCGとかそういう問題ではない。
真犯人ぽい黒子のバックダンサーがクネクネ踊りながら（？）棺を焔の中に滑らせていく…
『ちょっと待った』
その時ハジメが動いた。
そっからはまあ、普通に背後から殴った人物が誰だったのかの謎解きを。
個人的には犯人以外のところで謎解きを聞いておきたいミステリーが山積みなんだが、どっからツッコんだもんか…。
これにしか出てこないエピソードがいっぱいあるんで、これはもう一度観たいですねぇ。
もう当時の録画テープなんて再生しすぎて擦りきれたわ、VHSの時代の話ですよ。
そこはDVD出すでしょ常識的に。
だって２期分のダイジェストですよ。
ダイジェストって言ったら、これを足掛かりに現在進行形でAmazonに新品が入荷予定出ているDVDを売りつけるチャンスですよ。
なぜこれをわたしに売りつけないのだ。
ダイジェストで観たらタロット山荘ちゃんと観たくなるかもしんないじゃん。
あれセットよかった。
