春風のような少年は
 草原を軽やかに舞う


夏の日差しのような少年は
 空を力強く駆ける


紅葉のような少年は
 静かに目を閉じる


雪を纏った少年は
 淋しそうに銀世界を歩く



彼らは其処から動けない
彼らは其処からの景色しか知らない
彼らは自分が何の為に在るのかを知らない


そして人間も

彼らが在る事を 知らない



決して触れ合わず

けれど交わり合って


彼らと人間は其処に在り続ける





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 結構昔に書いたヤツ。見たことある人いるかも。どっかに載っけた憶えあるから。



 そして今日のイラはノーコメントで★