面白そうなのでやってみたら、ものっそい鬱展開に……何故www





50音で創作バトン ※長い


50音それぞれから始まる文章を書け

ex.)
あるところに、きこりの家族が〜
イルカさんがころんだ
うまい棒うまい?



んちゃ☆

好きな単語でも面白い1文でも感動する小説でもなんでもOK!
考えつかなくて飛ばしても出ていない50音足してもOK!
少し順番がばらばらでも長くなったらページ分割してもOK!
この説明と下の50音が邪魔なら消しちゃっても全然OK!
無理せず気ままに書いていこう!

それでは、レッツゴー!↓↓



あ:「愛してる」 その一言を残し僕の前から姿を消してしまった君は、
い:いつまで経っても帰ってくることはなく、一人残された僕は静かに涙を流す。
う:薄暗いこの部屋には君との思い出だけが残り、
え:笑顔を思い出しては君の影を探す僕を、君はどう思うだろうか。
お:「おかえり」のないこの部屋は静かで、寒く、
か:悴む身体を丸めて、灯りも点けずに、僕は床に蹲る。
き:君がくれた優しさや温もりが、今はもう、僕を苦しめるだけの存在になり果てたというのに、
く:蜘蛛の糸にとらわれた虫のように、僕は君との思い出から抜け出せずにいる。
け:……傑作だね。
こ:こんなにも、これほどまでに、僕と云う人間は弱い生き物だったのか。
さ:先へ進むことを諦めて、いつまでも過去に囚われ、執着するが故に結局、
し:縛られ、けれどもソレに抗おうともしないで、それでも只管、
す:過ぎてゆく毎日を、死なない程度に……否、
せ:生を全うする度胸もなければ、まして、
そ:その人生に終わりを告げることもできずに、
た:ただただ、惰性で生きていた。
ち:小さなプライドを捨てられず、君との穏やかだった日々に溺れ、
つ:辛い現実に蓋をして、いつまでもぬるま湯のような過去に浸かって、
て:手前勝手な妄想を繰り返す毎日のなかで、
と:唐突に「今」が僕を襲い、突然に現実を突きつけられた。
な:何度も過去と今を行ったり来たりする中で、僕は漸く――否、終に、気づいてしまった。
に:二度と、君が戻ってきてくれることがないのだ、と、
ぬ:濡れた頬を拭ってくれる指は、もうないのだ、と、
ね:眠りにつく僕の横にいつもあった穏やな笑みは、ないのだ、と、
の:残された僕の人生の中に、君との交点はもう、ないのだ――と。
は:は、ははは、あはははははははは――腹の底から、笑いが込み上げてきた。
ひ:酷い話だ。
ふ:不条理な物語だ。
へ:平凡な……平凡『だった』僕の人生をひっくり返されたような、
ほ:殆ど、僕の頭のなかを土足で踏み荒らされたような、
ま:まるで、酷い話だ。
み:皆、誰も、僕なんか気にしていないふうだったってのに、本当は、
む:無意識だろうがなんだろうが、今まで僕に関わってきた人たちは、
め:めちゃくちゃに、原型も留めない程に、僕の脳内を踏み荒らしていたのだ!
も:最早、一刻の猶予もない。
や:優しさの塊みたいな君と平凡で何の取柄もない僕を、引き合わせ、そして、引き離したこの世界に、
ゆ:揺り篭のようでいて、その実、誰しもを墓場へと導いている、この世界に、
よ:欲深く、非情な、この世界に、僕が存在する意味は――
ら:乱悪を赦すこの世界を、僕は、ゆるさない。
り:理解されなくても、関係ない。
る:ルサンチマンだと云われても、構わない。けれど、
れ:冷酷な悪夢から僕を掬ってくれた君を、蔑ろにした世界に、
ろ:ろくなお礼も出来ずに終ってしまった僕に、君を、
わ:忘れてしまった皆に、
を:サヨナラ
ん:……

お疲れ様でした!

まだ気力が残っていたら感想や回す人指名(フリー・回さないOK!)など!

→フリーでお願いします。


------------------
エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
------------------





 大切な人を奪った世界を、他人を、自分を、赦せずに病んでいく、ある一人の物語。


 暗いの嫌いなんで、いつかギャグかほのぼのでリトライしたい……。