さてさて、久しぶりに書いてみました。どーだか。。。

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『なぁ、キスしよーぜ』



 幼馴染・腐れ縁……そんな言葉がぴったりなアイツと付き合い始めたのは、ホントに気まぐれ。


 女遊びの激しかったヤツは、けれどソレに飽きたのか毎日のように刺激を求めていた。そんなヤツに目を付けられたのが運の尽き。


『俺ら、付き合ってみない?』
『……、』


 そう提案してきたヤツは返事も出来ずに固まる俺を他所に勝手に話を進めていった。
 次の日、教室に入れば既に俺はヤツの恋人になっていた。……ヤツが言い触らしたんだ。


 それからと云うもの嫉妬や好奇、嫌悪の目で見られる羽目になった俺を尻目に(非常に不満に思うのがヤツは人気者だからなのかそう云った類の視線を向けられない事だ)ヤツは所構わず俺に抱き着いたり必要以上にベタベタしたり時には(口ではないものの)キスすらしてきた。



 また、遊んでいただけの事はあってヤツはやたらにキスや……そう云う行為が、巧い。


『返事しないなら、しちゃうから』

『待て……っん』


 そして、人前であれだけベタベタしてるのに、アイツはふたりきりになると直ぐ仕掛けてくる。ちなみに俺に拒否権は、ない。


『ん……はぁ』

『相っ変わらず快楽に弱いねーオマエ』


 そう、キスを許してしまえば俺は、もうコイツに逆らえない。


『っ……オマエこそ、いつまで俺と付き合ってんだ。いい加減彼女探、っぁ』


 口で対抗しようものなら直ぐさま首筋に唇を落とされる。





『手放すなんてやだよ…――オマエがそう言ってる間は、な』





 そう言って悪戯に目を細める。その言葉に、俺が安心してる事をコイツは気付いてるのに――。





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 久々の小話。相変わらず意味不明で。