以前ちょっと言ったかもしれないアレです。
そういうシーンは無いんだけども、言葉がアレかも……。
M?×Sなお話だと思う、よ。
「ウザイ、キモい、重い、退け」
「……っいや、だ!」
端から見りゃあ、可笑しな状況。でも当事者に取っちゃ立派な死活問題。
ソファに押し倒された俺と、押し倒したコイツ。
冷え切った目で睨み付ければ、コイツは途端に泣きそうな顔になって、けど俺の上から退く意志は頑として、示さねぇ。
「今退いたら、3発殴るだけで許してやる」
「っ……だって! 俺たちずっとシてないだろっいい加、減……」
「言いたい事は、それだけか?」
「……っごめんなさ」
「判った、シてやる」
怯えきっていた表情から一変、俺の言葉に一気に顔を紅潮させたコイツ。純粋に驚いてンじゃねぇよ馬鹿が。学習能力ねぇのかっての。
「ただし、俺ナカダシ嫌いだから。テメェはイくなよ」
「え……?」
言えば、予想通りのマヌケ面。だけどこんなの序ノ口だぜ。
「テメェはそーいうの、好きなんだろ? ダイジョブだって……足も腕もテメェのも、勝手出来ねぇよーに、キッチリ縛ってやるからさ」
――せいぜい藻掻き苦しんで泣き叫べよなぁ?――
と、まぁ唐突に始まって唐突に終わる……ね。