10日〜12日にかけて、恋人と栃木県の日光市に行って参りました。目的は東照宮で、閉門15分前のところでギリギリ徳川家康のお墓を拝むことができた次第。彼のほうは中学時代の修学旅行でも一度訪れていたそうなのですが。

昨年「真田丸」をきっかけに、過去の大河ドラマをも遡って見ていたのですが、そのほぼ全てに直接あるいは間接的に登場していた家康。それだけ日本の歴史に多大な影響を与えた人物だったのですね。

日本人でありながら日本の歴史にはイマイチ疎かった私という人間は、ここに来てようやく、その偉大なることを実感したのでありました。描く人によっても大きく違う、その人物像。

松方さん演じる「天地人」での家康は、はじめから最後まで野心の塊でありました。内野さん演じる「真田丸」での家康は、はじめ消極的で後半は野心の塊。北大路さん演じる「江」での家康は、人徳に溢れているようで、やはり最後は野心の塊であった。

家康のお墓を拝んだ後で、薬師堂へ行きました。鳴き龍の天井にひときわ感激していた私でしたが、一方で彼は売られているお守りだとか雑貨等にどこか腑に落ちないものを感じている様子でした。

商売を持ち込まれては、その威厳さや神秘性に欠くという筋のことを言いたかったみたいです。期間限定という文句つきの商品であるなら尚更。「地域活性と遺産保存のためには仕方がないことは分かっているんだけ ど・・・ 」と最後に付け加えたくらいにして、その場を後にしました。

栃木県は餃子が有名だということで、どうせ来たんだからと、その日は夕食に宇都宮駅付近で餃子を食べたのですが、正直ここまで町を餃子だらけにしなくても?という印象を受けました・・・。悪しからず。



さて、何気にここからが本題であったりします。ひとつ反省したいことがありまして。その前に、これを言わせてください。

「わたくし●●●は、これまで旅費の負担をちゃっかり彼に任せきりにしていたことを反省しに参りました」

交際をしている男女が旅行に行く際に、問題になってくるのが金銭的な駆け引きであることを改めて実感いたしました。というのは、女は無意識のうちに、あるいは分かっていながらついつい男に大方の負担を押し付けている傾向にあるからです。お恥ずかしい話、私はこの度それを自覚したのでございます。

きっかけは食事の会計時でした。彼が何となく顔を歪めたのです。私自身もずっと気にかかっていた事でもあったから、すぐにハッとしました。

いずれはぶつかるだろうと思っていた問題に、とうとうぶつかってしまったわけで。しかし、逆にこれで良かったと思うところもあるのです。これで自身の気持ちも楽になったと言いますか。

一方的に世話になり続けるというのも気持ち楽ではありませんでしたので。余計な気は遣うし、「ありがとう」と言い続けなければなりません。こちらも少々うんざりしていました。

相手が交通費と宿泊費を負担してくれているのだから、せめて自分は食費を負担しようと心に決めたのです。なんでも一方的な関係というものは無いんですよね。あったとしても、それは始めのうちだけで、いずれ不満は出てくるものです。

それに、一方的では互いに気を遣うため食べたいものが食べられないんですよ。まず自分には選択権がほとんど無くて、相手だって安い店を探そうとするから、そうなれば限られてくるじゃないですか。本当はアレが食べたいんだけれども高くつきそうだから止めておこう、みたいな。

面白みに欠けるなあ〜と思いました。旅の醍醐味の半分は食にあるのに。そこを我慢するくらいなら、相手を押し退けてでも自分が払って、遠慮なく行きたい店に行っている方が良い。

冒頭では「ちゃっかり」と書いておりますけれども、私だって、なにも端から一切を負担してもらおうなんて考えは無かったんですよ。

しかしこれまた世の中、たとえ交際関係にあっても何でも割り勘と言いたがる男もいれば、女が財布を出すことに不快を感じる男もいるのです。彼は、どちらかと言えば後者のタイプでした。だから私も財布を出すタイミングというものが掴みづらかったこともある。

というわけで、今回の一件でどこかホッとしている自分もいるのです。ああ良かったなあ〜って(笑)

どこかに出かけるとすれば交通手段はもっぱら車なんですけれども、長距離の運転を頑張って連れ出してくれている彼を喜ばせる意味でもですね、これからは食費は私が負担しようと思った今日この頃です。