この頃は何だか浜辺美波さんが好きで、癒されるというか、今一番なりたい顔というか、そういうわけで「ドクターホワイト」を観ているのですが、院長役で出演している白衣姿の石坂浩二さんに、すっかり「白い巨塔」を重ねてしまっている私です。

国内ドラマでは「R‐17」と、この「白い巨塔」が自分の中では1位2位のところで好きでして、いずれも学生の頃に放送されたものでしたが、これら作品に対する情熱は未だ揺らいでおりません。

私の中では石坂さんも唐沢さんも江口さんも役のイメージのほうが根強く残っていて、特に伊武さんは今現在もなお鵜飼教授と呼んでいます。

女の世界も陰湿でウンザリするけれど、今となっては男たちの冷戦に比べればどうなんだろう?って思っちゃうところもあるかな・・・

むかし観たときはまだ若かったから深いところまでは考えが及ばなかったんだけど、財前と里見というこの対照的な両者のどちらが欠けても世の中は回らないんだろうなあって今は思う。

このドラマは、大好きと言いながら自分の中に呪縛らしきものがあって長いこと再視聴が叶っておりませんでした。しかしこのたび白衣姿の石坂さんを見ていたらあの情熱を抑えることが出来なくなり、えーいと勢いに任せてついに再視聴を果たしたのでございます。

あれは二十代半ばの頃の出来事でした。それこそ再視聴したくDVDを借りたんですよ。ところが同時に健診の尿検査で潜血が認められ、再検査のため総合病院に行くことになったんです。

CTとMRIを撮るハメになり、その結果「子宮の下か膀胱あたりに影が見当たる」と言われて一気に青ざめました。泌尿器科の先生が深刻な顔で「念のため婦人科でも検査を受けてください」と言うので今度は婦人科に行って・・・みたいな。

結局のところ何も無かったのですが、以来あの廊下の長椅子と「白い巨塔」が見事にダブる運びとなり、もれなく観れなくなってしまったというわけ。のちに母親のこともあったから尚さら観れませんでした。

このたびようやく再視聴が叶ったのでとても嬉しいです。痛いほどに沁みましたね。