先日、ガソリンスタンドでの出来事でありました。先客が釣銭を取り忘れていたのです。その額、なんと8000円。思わずアッと声が出てしまいました。

セルフのスタンドでして、給油後にレシートを離れの精算機に持ち込んでの釣銭の受け取りとなる少々面倒なシステムでございます。これまでにも2度ほど、同じ場面に遭遇したことがありました。600円、1200円、そして今回は夢の8000円ときた。

正直、逃すには惜しい金額でした。しかしながら、かと言って素知らぬ顔をして懐に入れることも出来ず。私という人間、やはり少しでも正直に生きたいと思っておりますもので・・・。

レシートには会員番号が記載されておりますから、あとは店員さんに任せて、無事に釣銭が持ち主の元へ返ることを願うばかりです。この釣銭の持ち主はもっと悔しい思いをしていることと思うので。自分なら、しばらく放心状態になりますね。次の給料を貰ったとて傷が癒えるかどうか・・・。

というか、レシートに会員番号が記載されちゃっている以上、たとえ懐に入れたところで後に持ち主が申し出てしまえば調べて分かることですから、おそらく窃盗で捕まるのも時間の問題だったんでしょうね。



職場の女後輩から、「これまでの人生で後悔をしていることはあるか?」と尋ねられました。私は「ほとんど無い」と答えた。

私が同じ質問を投げ返すと、彼女は「後悔だらけだ」と答えました。この女後輩というのが、過去の記事にも書いておりました、どこか自分がリア充であることをアピールしたがっている感じの子、なんですね。

高校時代、彼女は進学校に通っていたそうなのです。同級生、友人たちは希望通りの大学を目指していた中で、彼女は父親から公立以外の大学は反対されたといいます。結局は受験に失敗したかどで進学は諦め、この職場に来たとのことでした。

彼女は二十代も半ばですが、同級生、友人たちは県庁に勤めていたり教師を勤めていたりなど、公務員として華々しく社会人ライフを送っている中で、かたや食品製造工場で働いている自分に劣等感を抱き、苦しんでいる様子でした。

職業柄、若いうちは確かに悩みます。製造工場なんて華やかでもなければプライドもクソもない職場です。笑顔の奥でいったい何を考えているのか分からないクソババアだらけですし。それだけで人生なんだか損をしているような気分になるのも無理はない。空港でCAなんて見てしまえばもう・・・

願わくばCAにでもなって東京ラブストーリーなんてものを経験してみたいものですが(笑)

彼女は、すべては父親のせいだと言いました。「行きたい大学に行かせてくれなかったからだ」と。私はただ話を聞くだけで、それには頷くことが出来なかったのです。すべてを親のせいにしているところに疑問を感じました。恐らく、誰かのせいにしているうちは迷いの境地から脱することは難しい。

私にも、うまくいかない不満を家庭環境のせいにした時期がありました。「母子家庭だから、お金が無いから、だから私はこんな人生なのだ」と。今思えばアホだった。すべては勉強を怠った自分のせい、自業自得というものです。

タラレバ娘ではありませんが、自分がもっと勉強を頑張っていれば、もっと努力をしていたら、もしかしたら奨学金を借りてでも良い大学に行けたかも分からないし、後に立派な企業に就職だって出来たかも分からないのです。

私は、この女後輩が悪いとか、そんなくだらない批判を言いたいのではなくて、いつかは悟って欲しいと思うのです。ただそれだけです。今の彼女は、上を見るあまり足元が見えていないのかも知れない。

挙句、「ギルドさんは何でも自分で選択できたから後悔が無いんですよ〜」なんて言われてしまって・・・。まあ、べつに良いんですけれどね。もう好きなように言ってくれって感じ。

だけど私からすれば、公立だろうが何だろうが大学に行かせてもらえる家庭環境にあっただけ彼女が羨ましいと思うんだなあ。