このたび、人生初の海外旅行でカンボジアに行ってまいりました。

もちろん1人では歩けませんので、添乗員と、現地ガイドさんも同行のツアーに参加をしまして、3泊5日でたっぷりアンコール遺跡群を観光させていただきました。

参加メンバーの方々が、皆さん既にいろんなところに行かれておられる海外慣れしている人たちばかりで、自分は気後れしてしまうのではないかと心配していたのですが、海外慣れしているゆえの余裕と知識を持っておられて、いろんな体験談を聞かせてくれたりなど、すごく気さくで親切な人ばかりでしたので、すごく楽しかったし、助かりました。

皆さん口を揃えて「こんな良いメンバーに当たることも珍しい」と言っていたので、それもまた心中複雑になり、じゃあ次回はどうなるんだろう?って不安になったりもして・・・。まあ、次回があるのかどうかも分かりませんが(笑)

このたびは、コロナ後まだ間もないということもあってか中国人観光客の姿が圧倒的に少なく、観光客はそれなりにいたのですが、耳を塞ぎたくなるほどの騒がしい感じはなくて、わりと落ち着いて見ることができました。

中国人旅行者による経済効果が大きいことは否めませんが、同時に、いかにマナーが悪かったのかも浮き彫りになった感じなのかな。

メインとも言えるアンコールワットの内部観賞には午後に行ったのですが、夕方の閉館時にはもう他の観光客たちも建物内部からはいなくなっていて、ほぼ貸し切り状態の、贅沢にも静寂の中で観賞することが出来たのがサイコーにありがたかったです。

添乗員いわく「こんなことは後にも先にも無いと思う」とのこと。

また、雨季にも関わらず私たちが遺跡を歩いているあいだはほとんど雨が降りませんでしたので、天気にも恵まれていました。はじめシェムリアップ空港に到着する際には土砂降りが降ったばかりで、それは上空からでも全体的に冠水しているのが分かったほどでしたので心配していたのです。




滞在中のあいだ、私は可能な限りでフォーを食べまくりました。本場はベトナムだそうですが、カンボジアにもあったんですよね。

日本で売ってる即席のフォーってはじめからパクチーありきだから苦手だったのですが、現地ではパクチーを入れるか否かを選ぶことができまして、入れなければとても美味しく、私は大好きです。

後から聞いた話では、パクチーは昔から薬草としても用いられていたそうで、食中毒予防などにも効果があるとかで、そのために料理に入っているのではないか、とのことでした。

2日目の夜のことでしたが、メンバーのひとりと一緒に勇気を出してホテル近くで大規模に開かれていたナイトマーケットに行ってみました。

雰囲気は日本のお祭り屋台とそう変わらない感じでしたが、前からも後ろからもバイクと車とトゥクトゥクが一斉に走ってくるので、よけるのに大変でしたし、そのへんの犬に噛まれないように気をつけなければならなかったので、また違う意味で恐怖でした。

べつに、変に絡んでくる怖い人たちがいたわけでもなく、とにかくのんびりとしていた印象です。

ナイトマーケットでは大丈夫だったのですが、遺跡など観光施設付近での物売りたちの押し売りは凄まじかったです。

トイレの出入り口のところで物を持って待ち構えていて、まだ海外免疫が無かった私には断り切れず、たとえば図書館で使いこまれて古しくなってしまったような見た目の遺跡の写真集を10ドルで買わされてしまった挙げ句に、その隣にいた片腕が無いおじいさんが持っていたポストカードも断り切れずに2ドルで買ってしまったのでした。

あとから添乗員さんに「要らない時はちゃんと断れる勇気も備えないとアジア圏を歩くのは大変よ」と言われました。

でも、私こういうの弱いんですよ。ふだんの日常生活においても、はっきり断ることが出来ない性質でして。だけど、結局のところそれって自分のためにはならないのでしょうね・・・。

せっかくなので、遺跡を背景にその写真集を手に持っての記念写真を撮ってもらいましたが、それを見ていたメンバーの方々はたいへん爆笑しておられました。場が和んだことだし、まあ良かったのかなと思うことにしました。