夜:「来月の七月七日は械兄様の誕生日…」

海:「あぁ、また…地獄の日々が…」

械:「…人の誕生日を不吉な事みたいに扱わないで下さい、海夜」

海:「多いに不吉だと僕は思います。去年は確か…『ファラリスの雄牛』と短冊に書いたではありませんか。その前は…『魔界七種神器』とかほざいていた覚えがあります…」

夜:「…」

械:「それを言うなら、あのド腹黒魔王作者も『良いなぁ…拷問道具。けど、家に飾れないのが残念。あぁ、この際…本の山に埋もれていくのも一種の拷問。決して私は味わいたくないけど』なんて、長い独り言を呟いていましたよ…」

夜:「(本に埋め尽くされていく拷問って…)」

海:「械兄様、ド腹黒魔王作者の思考回路はたまに理解不能なので気にしないで下さい。アレの今の状況といえば、小説執筆の為に辞典という辞典をテーブルに広げつつ漢字検定の勉強しているんです。『そんなんで頭に入るか』と、酷くツッコミ入れたいのに…集中力が半端なく…」

械:「…要はツッコミにくいんだ」

海:「えぇ。あの集中力何なんですか…」

夜:「隗斗の得意分野とも言える…療法。あれ、最初目にしたら恐い物あるよね」