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鍵をかけよう…詩から作る物語〜(1)

――…鍵をしよう

心の扉に。

閉じ込めよう。

心の中を。


傷付けたくない人達が居るから、今の関係を壊したくはない。


「折角…築き上げてきたモノ…」


壊さない様に努力していかないと。

この先、自ら壊していきそうだ。友情も、築き上げた関係すらも。

自分の手で崩壊しそうだ…

喪失ってからじゃ遅い。
喪失う前に、今の関係で一線引こう。

そう…

自分に言い聞かせていた。


「これ以上の距離から近づかない!これ以上の、温もりを求めない!」


意気込むかの如く、私は独り言を呟く。

“甘えてはいけない”…

甘えてしまえば、自分がどうなるか一番理解している。

だから、押さえ込んでしまえばいい。
少しは楽になるハズ。


「ふぅ…」


時々、自分が解らなくなる。応えすら見つからない迷宮に迷い込んでいて、其処で佇んでいるだけ。
何を導にしていいか解らず、呆然と立ち尽くしている私。
応えを見つけられないまま誰かに応えを求めようとするなんて馬鹿も良い所ね。

それを友達に求めようとするのは、大きな間違いだわ…


「本当……馬鹿」


思わず、自分を嘲笑ってしまう。



心の奥底に閉じ込めて。


鍵をかけてしまおうかな…

誰にも触れられない様に。

心の扉に、鍵を。


††††
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