2〜4日にかけて恋人と山形県の米沢市に行って参りました。このたびも私の希望で山形です。どうしてか上杉に、いや細かに言えば直江兼続に惹かれるものがありまして。

その前に、双方ともに「米沢と言ったら米沢牛」という頭がありましたので、現地に到着して早々にまずは人生初である米沢牛のステーキを食べに行きました。

ふだんは鶏肉と豚肉ばかりで牛肉は全く食べない私たちは、そもそもブランドと、そうでないものの違いすら分からないんですけれども、とにかく美味しかったです。財布が追い付かないだけで、気持ちはまた食べたい。

このたびは上杉神社をはじめ、上杉家廟所、また直江兼続夫婦と上杉家奥方たちが葬られている林泉寺の三カ所に行ってきたんですけれども、やはり私は上杉そのものよりも林泉寺の直江の方に関心が向いていたように思うのです。

何年か前に、本屋で「直江兼続」というタイトルの本が異様に目について、不意に中身を覗いてみたらば戦国に関わる内容のものであったから、ああ興味無いわ〜と、すぐに閉じて立ち去ったことがあったんですけれども、後にこうして自ら彼の墓所に足を運ぶことになろうとは思ってもいませんでした。

一方で彼の方は、なぜか林泉寺に入った途端から急に口数が少なくなりましてね。特に墓所を歩いているあいだは、とにかく落ち着かない様子だったんですよ。ちょっと、その場所が体に合わなかったみたいです。

林泉寺に向かう前から何となく妙ではあったんですよ。ナビが変な方向を示したりだとか、曲がればすぐそこに見えているのに何度も通り過ぎたりだとか。引き返せば今度は違う道を曲がったりだとか。そうしている間に近隣の住宅街に迷い込んだりだとか。

一方で「行け」と、また一方で「行くな」と言われていたような、なんだか後に疑問が残る少し奇妙なところであったように思う。まあ、数ある中にはそういう場所もあって不思議ではないのかなあと。



このたびも、とても素晴らしい旅でありました。今や山形は私ひとりの内のみならず、彼と共有できる思い出の場所にもなっているのです。

思えばちょうど4年前のGWにも、目的はどうであれ私はひとり山形を訪れていたんですけれども、当時、まだ知り合って間もなかった彼にメールで旅の感想を伝えていた思い出があるのです。今回それを思い出したように話しましたら、彼もどこか覚えていたようでした。