R氏が退職をしました。

以前からその方向で考えていることの旨は聞いていたから何となく心の準備はしていたものの、いざその時が来てみればやはり切ないものでした。

今生の別れでもあるまいし会おうと思えば会えるのだけど、この会社で一緒に仕事をすることはもう無いのかと思うと、それが悲しい。

ソウルメイトであるだけに、彼女は友人というよりも同じ課題を背負って生きている同志という印象が強かったです。価値観が似ていれば、どこか性格も似通っているところがあって、物の好みも似ていれば、見ればハッとする風景も同じであったりした。

彼女に出会えていなければ、私は未だ自分を知らず、自分を嫌いなままであったかも知れません。

人としての内面的な区切りを得たと感じたところで、彼女は静かに去っていきました。この、6月に。