【璃羅伝説】
神艸「本編にもある通り、黄泉比良坂に棲む鬼女に桃味のチョコを渡し、恐怖を植え付け…」
魅梛月「鬼以上に鬼だよね…」
盈華「璃羅さん伝説って…永久に開けてはいけないパンドラな感じ…」
神羅「他にもありますよ」
魅・盈「「えっ」」
神羅「そうですねぇ…有名なのは、大死神に恐怖を植え付けていましたね。詳しい内容は誰も教えてくれなかったんですが、噂では他の死神達が窶れていたという…」
魅梛月「(あの人、大死神に何を…)」
神羅「後は…夜叉帝で母様は恐怖の対象になっています…」
神艸「…」
盈華「あぁ、それは知ってる!璃羅さん、夜叉帝の血族者に『恐怖の快楽の王』と異名付けられてるんだよね…」
魅梛月「主な原因は、漆夜様にあるのかなぁ…」
神羅「さぁ…」
メイカ(以下略『メ』):「えっ、えっ!!!何この投げやり…」
ハヅキ(以下略『ハ』):「…仕方ないよ」
ミ:「何たって…」
ゼ:「ド腹黒魔王作者だもん」
カ:「あらぬ事を書かれたくなければ、語れ!見所を語れば、軽くなる…」
メ:「そ、そんなぁぁぁぁ…」
ゼ:「あぁ、我が孫まで犠牲とは…」
ウ:「何が悲しくって…私達まで巻き込まれるのでしょうか」
セ:「…」
ア:「さぁさぁ…辛気くさい顔をしないで下さい」
ア:「『僕魔シリーズ』での見所は、やはり…アレですかね?ゼウダー…」
ゼ:「おい、いきなり振るな。アルザリ」
ア:「いいじゃないですか」
ラ:「…」
ミ:「アルザリさんが言う様に見所は、セイテーラ兄様の切ない片想いから幕を開きます!!!」
ゼ:「しかも、アルストム様ったら魔族らしかぬ性格ですしね…」
「さぁ、受け取れ!!!」
いきなり来て、この人は何がしたいんだ。
というか…
気付いてよ。
後ろから冷たい殺気が漂ってるの。
「あ、あの…これは」
「下界では二月になったら大切な存在に渡すらしい。なので…俺も作ってみた。食べてくれるよな?ラファエル…」
「にゃっ…」
僕がその声に弱いの知っていて業っと出したな。
「とても美味しく出来たんだ…」
「ちょっ、シイ………んふぁ…ぁっ」
深い接吻をされてしまい…
息が出来ない。
シイガ卿…
兄様に見せつけるのはどうかと。
「どうだ?俺が作ったチョコの味は…」
思考が上手く働かない。今なんか、恐ろしい言葉が聞こえたような…
駄目だ。
立ってられない…
「ソナタが…チョコで酔うのは当に調べてある。今宵は楽しい夜にしような。ラファエル…」
僕の祖父様は、魔界帝国軍の元帥で。魔界貴族でもあります。
そんな祖父様は、下界から帰って来るなり何やら妖しいのをグツグツと溶かしていました。
「父様ぁ…大変です!!!」
「どうしたんだい?リキア…」
「祖父様が…祖父様が…何やら妖しいのを溶かしています」
僕は父様に報告した。
だって、祖父様がニコニコしながらキッチンに居るの恐いんだもん。
バックに花畑なんか浮かばせちゃって…
「…シイガ様は、また何を始めたんだろうね?」
「さぁ…」
「微かに甘い匂いがしました…」
「甘い匂い、ね」
茶色塊をトロトロに溶かしていたから。
妖しいのは間違いないよね…
「もしかして…チョコかな?」
「チョコ?」
「リキアはまだ…下界に降りた事ないから解らないかもだけど。下界ではね…二月になったらバレンタインというのがあるんだよ。大好きな人にチョコを渡す特別な日」
へぇ…
「祖父様……誰かにあげるのかな」
花畑なんか浮かばせていたからには、誰かあげる方がいるに違いない。
じゃなきゃ…
嬉しそうにしてないもんね。
隗:「神様でも豆蒔いたりするの?」
急に何を言い出すかと思えば。
隗斗:「あぁ」
隗:「誰が鬼役?」
夜兎:「鬼はいませんよ…」
械:「神々の世界では清めるんですよ。心も体も…一切の厄を払うんです…」
人界みたいに鬼役をやるのはいない。豆蒔きは確かにするが、一種の習慣みたいなものに近い。
隗:「へぇ。てっきり、弄りたい相手にぶん投げるのかとばかり…」
隗斗:「…」
夜兎:「…」
ちょっと…
ド腹黒作者さん。
今の言葉は聞き間違えでしょうか。
『弄りたい相手にぶん投げる』と聞こえたのですが…
隗:「でも、大変だよね。神様は…」
械:「何がですか?」
隗:「年齢の分まで食べないといけないじゃん。大豆を!つまり、隗斗の年齢が推定して五千歳越えたぐらいだし。械や夜斗も三千歳越えてるでしょう…」
隗斗:「いらん事に頭を回転させるな。頼むから、今考えている事を口にしないでくれ…」
何となく解った気がする。
械:「楽しそうですね、それ…」
隗:「でしょう!!!」
械:「節分プレイですか。今度、ペット(愛人)で試してみます…」