目を覚まして!黒夢0

今日の無料ガチャは、置き型目覚まし(黄)。


《目を覚まして!黒夢》

「起きて、黒夢(くろむ)!起きないと遅刻しちゃうよ!」

「うーん、奏(かなで)だけ学校に行けばいいだろう?」

「え〜、今までずっと一緒だったじゃない!一緒に行こうよ?」

「別にオレが一緒じゃなくても、奏(かなで)一人でも大丈夫だろう?」

「これはね、そういう問題じゃないの。それに大丈夫じゃない。一緒じゃなきゃ嫌だよ!」

「うーん、じゃあ、オレ今、猫(白い翼の生えた黒猫)の姿だし、奏(かなで)が抱っこして一緒に運んでほしいな。そうすればもう少し寝ていられる」

「そんなこと言って、もう!いいよ、そうするから。でも揺さぶられて寝ているどころじゃないかもね?走らないと遅刻しちゃうもの」

  □ ■ □

「……起きて、黒夢。あの時みたいに文句を言いながらでもいいから、目を覚ましてよ、黒夢……」

※※これはフィクションです※※

時間無くて適当に意味深なコーデができたから、それに合わせて『空猫クローム』で意味深なシーンを思いつきで。

悲しい目覚めの朝〜氷雪迷宮にて〜0

今日の無料ガチャは、カーテン付き窓(桃)。


《悲しい目覚めの朝〜氷雪迷宮にて〜》

奏(かなで)は、氷雪迷宮内にテント代わりに魔法で結界を張ったなかに用意した、天蓋付きベッドの中で目覚めた。

「……うー、……なんだかすごくショックで、すごく悲しい気持ちになった夢を見ちゃったな。誰かに会いに行ったのに拒絶されたような?それが誰だったか……思い出せない。
でも、すごくすごくすごーく、ショックだったことだけは覚えてる。何だろう?とても大事なことだったと思うのに……うー、うー、………とりあえず、今泣きたい気持ちだから、泣いちゃおう!ホントにホントに本当に、悲しかったんだから。うわぁ〜ん!えぇ〜ん!」

奏(かなで)は、しばらくの間ベッドに潜ったまま泣き続けた。

to be continued...

※※これはフィクションです※※

カーテン付き窓は、たぶん透明な結界の壁の装飾を兼ねた、「ここに壁がありますよ!」な注意を促す看板的な感じ?

テント泊〜氷雪迷宮にて〜0

今日の無料ガチャは、置き型目覚まし(緑)。


《テント泊〜氷雪迷宮にて〜》

長い探索の途中では、食事や休憩の他、睡眠も取らなくちゃいけない。

そこで奏(かなで)は魔法で結界を張った中に、天蓋付きベッドとその下のふわもこラグを出してベッドにもぐり込んだ。

「結界が張ってあるとはいえ、まだ寒い気がするけど。どこかから集まってきた猫たちが一緒にもぐり込んでくれてるから、お布団の中はぬくぬくだよ」

ちなみに食事なんかも魔法で出しているようだが。お風呂やトイレはどうしてるかというと、浄化魔法で済ませているらしい。

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ギャル系対決!〜氷雪迷宮にて〜0

今日の無料ガチャは、♂左レア服「ドギーアスール」。だけど好みじゃないので着ません(たぶんどこかでは着る)。


《ギャル系対決!〜氷雪迷宮にて〜》

「ちょっと待ってくれ!やっぱりボクとコーデバトルしてくれないか?」

奏(かなで)が青い全身タイツ覆面男と遭遇した場所から少し進んだところで、背後から声をかけられた。振り返ると、メンズギャル系ファッションに身を包んだ知らない青年だった。

「あなた誰?」

「え、いや、さっき助けてもらった……」

そういえば声の感じが青い全身タイツ覆面男と似ている……覆面を被っていた時はくぐもった声だったけど、と奏(かなで)は思ったが。彼とは印象が

「全然違う」

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凍着現象〜氷雪迷宮にて〜0

今日の無料ガチャは、ピカピカうわばき(青)。


《凍着(とうちゃく)現象〜氷雪迷宮にて〜》

「……ううっ」

背後でうめき声がしてハッと振り向く、奏(かなで)。振り返った先には、青い全身タイツ姿で、青い地色に目鼻口の周りに赤で隈取(くまど)りの入った覆面を被った、一見してヘンタイ男が、こちら側に身体の正面を向けて、工事用ガードフェンス(通称B型バリケード)に張り付いていた!

「……そこで何してるの?」

「助けてくれ!手が……足も、背中もフェンスに張り付いてしまって、身動きできないんだ……」

全身タイツ覆面男は弱々しく奏(かなで)に助けを求めてきた。よく見れば男の背中側のガードフェンスに接している、男の手は素手で直接、背中……肩甲骨の辺りや臀部の出っ張りと、足裏が、全身タイツの生地ごと張り付いている。
どうやら冷たい金属のフェンスに触れたことで、元々金属の表面に付いていた霜(しも)が男が触れたことでその体温でいったん解けての水分や、男の体表から蒸発している水分が、氷雪迷宮内の寒さで金属表面と男が接触した部分の間で再凍結や凍結したことで、氷が接着剤の代わりをする、凍着現象が起きて、男はガードフェンスに文字通り「張り付いて」いた。

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