《流星雨の夜に》

日本時間の2021年3月6日の深夜0時に、日本の“この街”限定でのLimited XRアバターのリアル空間での利用解放の実証実験の開始以降〜3月6日23時59分頃までの丸1日の間にかけて、世界中で流星群が降り注いだ。
それは目立つ流星群がないはずの3月においては、異様な存在だった。

その流星雨と呼べる規模の流星群が世界中で降り注いでいる中で、日本ではないどこか、とある国の一人の女は、その様子を窓辺で見ていると、流星のひとつが女の方に向かって来て、まさか!そんなことが?!と思ってもその場を動けずにいると、それが窓ガラスを割ることなく通り抜けてきて、そのまま自分も?!というところで目をつぶってしまう。

……身構えたまましばらく待ってみても何かの衝撃を受けたとかなく、恐る恐る目を開けて辺りの様子を確認しても、隕石が落ちたとかの被害は出ていなく、自分の身体もなんともなかった。

翌朝、ふと確認した自分のアドヴァンスド・アバターのアカウントのバッジに、特殊なバッジであるエクストラバッジが追加されていることに気づいた。

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