(※カラジェイで庭師ジェイソンが不老不死)
(※過去にモブ×ジェイ)
その男が、いつからこの家にいるのかは知らない。男は、俺の物心ついた時には既に、この館に付随する広い庭の全権を担っていた。聞けば、父もそうだったという。俺の父も、物心つく頃にはもうその庭師が草木の一切を管理していて、それを当たり前だと思っていたんだそうだ。あるとき俺は、父に聞いたことがある。
「あの庭師さんはいつからうちにいるんだ?」
「お前の祖父も、お前の曽祖父にそれを聞いたそうだよ」
「どういうこと?」
(※未完)
直上の兄が、いつからその生き物を飼っているのかは知らない。誰も上手く尋ねることが出来なかったからだ。
しかし少なくとも、春から夏までの間のどこかであることに間違いはない。就職を決めたチョロ松兄さんが家を出たのは今年の春。そして、久し振りに帰ってきたのが今年の夏。
(※未完)
(※チョロ松が松野の家から出て働いている)
寒風吹きすさぶ駅のホームで、家に帰るための電車を待つ。帰って寝てまた出社するだけだとしても、とにかく早く帰りたかった。
そういえば、次のライブチケットのファンクラブ先行抽選はどうなっただろうか。仕事を始めて、金銭的な余裕が増えても時間的な余裕は格段に減った。日程的に、是非当選していてほしいのだが。
メールチェックの為に携帯を取り出して、ロック画面に表示された通知がまず目に入る。珍しく、我らが六つ子の長男様からのメッセージだった。
※松野家に風呂がある
松野家の六つ子たちの枕に名前は書かれていない。布団を敷いた時点で配られている枕に頭を預けて眠る。
「カビるんじゃない?」