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焼かれ凍えろ(白鬼(閻←灯)/鬼徹)

 慰めてやろうかと嗤う吉兆。いつものヘラリと弛んだ表情。しかし、どの目も笑んでなどいない。ただこの熱い地獄で凍りついたように動かない。その不動の目玉らは私を見透かそうと躍起になって視線を注ぐ。
 理解出来ないと目は語る。それは肉欲のベクトルであったり、疑似親への思慕であったり、あるいは沸点ギリギリで煮える感情だ。私の中で渦巻いている、穢れと言っても過言ではない物達。
 それら一切を、色好みの偶蹄類は理解したくもないとは言わなかった。ただ、探ろうとしている。私の肺腑を握れるとでも? 私の業を覗けるとでも?
 言えよ凶兆、死骸も消えろ。


西堂は、文中に『ギリギリ』を入れて【悶える】をイメージした140文字作文を書いて下さい。 #140SS shindanmaker.com
日替わり診断よりお題を拝借(ツイッター掲載時の文に加筆修正)
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