*学パロ*
今日が何の日かなんて、これっぽっちも興味がなかった。
「アニキィ、アニキはいくつ貰ったんです?」
「あん?何を」
「いや何をって、」
俺の舎弟達は口を揃えて「チョコですよ!」とにやけ面で言った。
そこで初めて今日が何の日か思い出したあたり、俺はとことん色恋沙汰とは無縁らしい。
「そういややたら女子が話し掛けてきたな…」
「やっぱり!さすがアニキ!」
「つかそういうお前らはどうなんだよ」
「嫌味っすかー?」
「俺達がアニキよりモテるわけないすよ」
口々に愚痴をこぼす野郎共と俺は周りからさぞかし非モテ集団に見えていることだろうというのが容易に想像出来て腹が立つ。
(…つーかそんな素振りも見せなかったあいつに腹が立つ)
思い出すのは皮肉な笑顔と泣きぼくろ。
「……俺用事思い出したから行くわ」
「アニキ?」
今日が何の日かなんて、これっぽっちも興味はなかった。けど。
あの顔思い出したら無性に会いたくなった。
上級生の教室へ一秒でも早く着く為に階段を駆け降りた。
(チョコレートくれよ、なんて陳腐な言い訳)(本当は伝えたい)
叫びたいくらい好きなんだ!
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2月からなんと今までの拍手文でした。長いよ!
ほんとは続き書くつもりでした(凌統視点ホワイトデーで)、が。
力尽きましt←