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#空間をうめる音の意味(銀高)

「なァ」

「んー?」

「何か喋れ」

「何かって言われても」

「なんでもいい」

「んじゃ、高杉大好き」

「ん」

「あいしてる」

「ん」

「キスしていい?」

「やだ」

「けち」

「ククッ…お前の声聴いてると安心する」

「癒し効果があるから」

「キモイ」

「なァ高杉」

「ん」

「銀サン傍にいるから大丈夫だよ。」

君が微笑むならどんな優しい嘘でも吐いてあげよう(君の言葉をただ待つよりはずっといい)



彼も嘘と知っているだろうにどうしてだろうお互い音がなくなることがおそろしいんだ
(傍になんかいられないことを知っているからかな)



猫(銀高)

「知ってるか?銀時」

「何を?」

「猫って飼い馴らされるもんじゃねェんだぜ」

「へぇ」

「飼い主に懐くんじゃなくて『そこ』が心地いいからいるんだ」

「へぇ…高杉みたい」

「あ?どこが」

「お前も結局『ここ』にいるだろ」

「…クク、自惚れすぎ」

「いーよ、『俺の隣』が心地いいって思ってくれるだけで銀サン幸せだから。」



お前にドロドロ(銀高)

「暑ィ…溶ける…」

「人間が溶けるかよばーか」

「溶けるって、俺お前にドロドロ」

「…ンな気持ち悪ィ口説き文句聞いたことねェよ」

「新しいことも必要だろ?あーにしてもマジ暑ィ」



タンジョウビオメデトウ(銀高)

俺はお前に何をしてやれるだろう?

「高杉」

煙管をぷかぷか蒸かす彼の後ろから呼んだ。
ゆっくり振り返って、目を細める。
ああ猫みたいだと、何度目か判らないけど、思った。

「何だえ銀時」
「今日何の日か知ってっか?」
「…知らねェ」

きょとと小首を傾げて俺を見上げて畜生可愛すぎるさらいたい。
これからさらうんだけどな。銀サン悪い奴。

「教えてほしい?」
「ん」

高杉は自分の感情に素直だ。変にプライドが高い女よりずっといい。
そういう気紛れな猫だから、機嫌が変わらないうちに細い手首を掴んだ。

「高杉の願いを銀サンが叶えてあげる日。」

普段細められている右目が見開いた。
多分意味、判ってねェんだろうな。
それでもいいよ、これは俺のエゴ。ただの自己満足だから。

江戸滅ぼしてって言われたらちゅうしよう。
仲間になれって言われたらもっと深く。
何か買ってって言われたら抱き締めてあげて。
キモイって言われたら俺もキモイっつって笑って綺麗な黒髪撫でてやる。

俺が出来ることなんざ精々この程度だから
俺はお前に何もしてやれないだろうけど、

「タンジョウビオメデトウ、晋助」

こんな常套句を言って
傍にいるくらいは出来るって、自惚れてるんだよ。










―――――
去年の八月十日の小話



#真理とはときにおそろしいものだ(金+銀)*

*銀時金時双子パラレル*










「お前知らねェだろ」

「何を?」

「ホストって結構大変なんだぜ」

「へぇー」

「でも楽しかったりするんだよ」

「へぇー」

「プーにゃ判んねェか」

「万事屋だっつってんだろ、じゃあお前知らねェだろ」

「何を?」

「空、青いんだぜ」

「…へぇ?」

「真っ青の空の下歩くと、すっげ気持ちいいんだよ」

「…ははっそりゃ知らなかった。」

何故って普遍妥当性を持つものほど忘れやすい










―――――
金さんは銀さんの双子の弟でNo.1ホスト(ベタ)
昼間は寝てます。だから生活力ゼロ(笑)



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