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狼の愛情表現(斎左(張視点(笑))

「斎藤」

まずそうやな。いろいろ突っ込んでええか?
何で部外者が堂々と署内におんねん。
で何でそれを警部補が黙認しとんねん。
煙草ふかしとる場合ちゃうやろ。
つぅかええんかいなお上。
こんなんが警官なんやったら、やっぱり志々雄様の創られる国の方がまだマシそうやわ。

「なー斎藤ォ」

いやいや「斎藤ォ」ちゃうてや。
もっとあるやろ言う事。ないんかいな?
ほれ簾頭も何か言い。
追い出さなあかんやろ!

「…何だ、阿呆」
「ひま」
「元喧嘩屋が警察署にまで乗り込んで、よく言う」

そうそう…ってちゃう!鼻で笑うとこちゃうやろあんさん!はよ追い出さな。また上から(ワイが)言われんにゃさかい。
お、煙草ようやっと置きよった。引っ掴んで、そうそうそのまま外に…

「ぅ、お?」

ってうぉいっ!
ちゃう!ちゃうやろあんさん!いつからあんさんの膝の上は『外』になったんや!
ちゅーかあかんやろ、いろいろ。

「なな何しやがんでェ!」
「いや、お前が構ってほしそうにしてたからな」

やからちゃうやろォォォ!?何やねんその言い訳!どこの気障野郎やっちゅうねん!しかもまた鼻で笑いよってからに…つかワレ等何様じゃあ!
ちょ、誰かっお巡りさーんっ!ってあいつが警官やんけ!

「っう、わ」

あん?ワイが目ェそらしてる間に何があったんや…ってオォォオ!?
なーめーとーるー!?いやほっぺたやけどな!でもな!

「テメ、仕事中だろ!?」
「休憩中だ」

そーゆー問題ちゃうわ!アホかあんた!人のこと阿呆阿呆言うとるあんたがアホか!?
一人ボケ突っ込みしとる場合ちゃうでワイ!
ちょ、ほんまこれどうすんねん…!

「ぅ〜…」

おいトリ頭!何和んどんねん!嫌がれや!嫌ちゃうんかいな!
壬生狼ォォ!あんたそんなんしててええんかいな、京都に眠る狼等の魂が泣くで!
あかんて…!あかんっちゅうかかなんてワイが。ほんま勘弁したってや。

「んー…」
「……」

あーもー…何でワイこんなんのパシ…密偵やっとんにゃろ。
意味判らんわ。上司に困った時は●ー人事ってか。ってこんな時代にあるかい!
志々雄様でもこんな人遣い荒うなかったし(寧ろ刀見せてもろうたりしたくらいや)、あーあん時は楽しかったなァ…。

「…う、あ、さいとう」

楽しかった過去から辛い現実に引き戻された瞬間。遠い目しとる場合ちゃうでワイ。つか泣きたい。
どこで狂ったんかワイの人生…何かワイ出歯亀しとるみたいやないか…(ちゃうで決して!)。
あーも…いちいち突っ込むのも疲れてきた。
簾頭はトリ頭の顎の下らへん噛んどる。
トリ頭は簾頭が噛み易いようにか上向いとる。
…何しとん?ワレ等。
なァ、落ち着いて周り見てみィ?
ここ、一介の資料室やで?そーゆー店とちゃうで。なァ判っとる?つか判れ。

「…、のやろ」
「…?」

お!ようやっと嫌がったかトリ頭。
そうや、そうして嫌がっとりゃあ…ってぅおいっ!
今度は逆か逆転か!トリ頭が簾頭の顎噛みよった。
あーかーんーてー。
簾頭なんかトリ頭の頭撫でだすし。あーかーんーてー。

「へへ、どーよ?」
「…下手糞」
「何ィ!」

笑とる場合か!何いちゃこいとんねん!
何より言いたい。まだ昼やで!?ってそこかい!ああまた一人ボケ突っ込み…!

「って押し倒すなァァァ!」
「ふん」

ふん、やないわボケェェェェェ!!



ワイにどないせぇっちゅうねん(助けて志々雄様)…!!










―――――
苦労人張(ごめん楽しかった笑)。斎藤は気付いています(鬼畜)
顎の下を噛むネタと関西弁が書きたかっただけの話

これも文から移動させたやつです(だからちょい長い)



狼の愛情表現(斎左(斎藤視点))

「斎藤」

床に膝をつき机に腕をのせ俺を見上げてくる視線。
元喧嘩屋トリ頭、相楽左之助。
何故かここ、警察署にいつもやって来る。
わざわざ捕まりに来てるのか?前科持ちというのを自覚していないのか。
コイツの神経を疑う。阿呆め。公務執行妨害だ。
…取り締まろうともしない俺も阿呆か。

「なー斎藤ォ」

暇にでもなったのだろう。名前を呼んで気を引こうとする。
最初は無視を決め込んでいたのだが…煩い。
仕方なくトリ頭に視線を落とした。おい何勝ち誇った顔してやがる。

「…何だ、阿呆」
「ひま」
「元喧嘩屋が警察署にまで乗り込んで、よく言う」

そう言って鼻で笑ってやった。そうすると不貞腐れた顔になる。この阿呆は表情がころころ変わって面白い。
吸っていた煙草を灰皿に置き、空いた手でトリ頭を持ち上げた。

「ぅ、お?」

そして俺の膝の上に座らせる。
見上げたトリ頭は今度は混乱の表情を浮かべていた。

「なな何しやがんでェ!」
「いや、お前が構ってほしそうにしてたからな」

その間抜けさに再び鼻で笑ってやると、次は怒った顔をする。
いつもは見下しているトリ頭(今は見上げる羽目になっているトリ頭)、お前は本当に飽きさせないな。

べろ。

「っう、わ」

少し照れたから、かも知れない。
トリ頭の頬を舐めてやった。案の定トリ頭は混乱しているようだが。

「テメ、仕事中だろ!?」
「休憩中だ」

どうせもうすぐ終わる仕事。
というかお前に仕事の心配はされたくない、このプータローが。

「ぅ〜…」

暴れ疲れたのかトリ頭は大人しくなった。
時折くすぐったそうに身をよじる。

「んー…」
「……」

本人は気付いているのかいないのか。
気持ち良さそうに俺に身を預けている。喉がごろごろ鳴りそうだ(頭は鳥のくせに)。
俺はそのまま舌を顎へとずらしていく。
顎を甘噛みした時、コイツが一瞬震えたのが判った。

「…う、あ、さいとう」

…コイツ。
無意識なのだろうが…誘っているのか。
顎の下を噛みながらトリ頭の表情を窺う。
…おい何赤くなってる。
どうせ意味など判っていないのだろうに。
まァ知らなくても良いこと、か?

「…、のやろ」
「…?」

突然頭を掴まれたかと思うと、今度はトリ頭が俺の顎の下を噛んできた。
判っていないのだろうに。
判らないままされても喜びなど感じない。
矛盾しているな。
何となく気付かれているのかそれとも俺の心持か(恐らく両方だろう)、とても心地良い、と思う。

「へへ、どーよ?」
「…下手糞」
「何ィ!」

そうして二人で笑いあった。
勘だけは鋭いお前には言う必要もない。(顎の下を噛むのは、狼の愛情表現)
言葉は絶対すぎてまた軽薄すぎて。行動でしか示せない、本当は。

「って押し倒すなァァァ!」
「ふん」



お前が誘ってきたんだろう(顎を噛むと大人しくなるくせに)。



狼の愛情表現(斎左(左之助視点))

「斎藤」

床に膝をつき机に腕をのせ見上げた先。
悪人面不良警官、斎藤一。
仕事中のくせに煙草吸ってる。
煙てェって俺がいっつも言ってんのに聞きやがらねェ。
本当コイツの神経どうなってんだか。
…もう慣れたけど。

「なー斎藤ォ」

んで、俺は暇になったから、とりあえず目の前にいる警官の名前を呼んでみる。
どうせ無視されんのは判ってっからしつこくしつこく呼んでやる。
…ほら、こっち向いた。よし俺の勝ち(?)。

「…何だ、阿呆」
「ひま」
「元喧嘩屋が警察署にまで乗り込んで、よく言う」

そうやって鼻で笑う。ムカッ。
何か言ってやろうとしてたら、斎藤が煙草を灰皿に置いて、で?

「ぅ、お?」

気が付けば斎藤の膝の上。
あ?何でこんなことに!?

「なな何しやがんでェ!」
「いや、お前が構ってほしそうにしてたからな」

混乱してる俺を見てか、斎藤の野郎また鼻で笑いやがった。テメェ何様だコラァ!
いつもは見上げている簾頭(今は見下ろせている簾頭)に一発頭突きでもかましてやろうかと思った、んだが。

べろ。

「っう、わ」

頬を舐められ…うおわァァァ!?
おい、ちょ、待てって!

「テメ、仕事中だろ!?」
「休憩中だ」

意味判んねェよ!仕事しろよ!
それでも斎藤は俺の頬を舐める。何かもう余すとこなくって感じだ。

「ぅ〜…」

…何か、もうコイツに何言っても無駄な気がしてきた。
…良いよな、舐めてるだけだし。(え?良くねェ?)
あああでもくすぐってェェェ。

「んー…」
「……」

…って、お?頬舐めもう終わり?
と思ったのも束の間。
うおぉ、次は顎ォォォ。
思わず身体がふるりと震えた。

「…う、あ、さいとう」

噛まれた。いや痛くはねェけど。
うん、なんつぅの?優しく、噛まれた。顎の下を。甘噛みってやつ?
斎藤これよくすんよな、俺に。
…してる時とか(あ、やばい、思い出したら俺がやばい)。
顎の下を噛むのが斎藤流の愛撫か何かなのかね。
どんな意味があんのかよく判んねェけど、それなら、まァ、ちょっと嬉しい。

「…、のやろ」
「…?」

斎藤の頭を掴んで俺の顎から離し、今度は俺が斎藤の顎の下を噛んでやった。
俺知ってんだぜ。
そうしてやった時の、テメェの顔。
悪人面がちっと優しくなるそん時の顔。
この行為になんの意味があるのか判んねェまんまだけど、俺の思う意味なら良いって思うんでェ!

「へへ、どーよ?」
「…下手糞」
「何ィ!」

そうして二人で笑いあった。
自惚れじゃねェよな?
仕事そっちのけで(とまではいかなくても)俺のこと、ちゃんと構ってくれるから。

「って押し倒すなァァァ!」
「ふん」



顎噛まれると抵抗出来ねェんだから(だって意味を考えると嬉しいんだもんよ)。



早く帰ってきて下さい(剣←縁)*

*同棲してます(二人だけで)*










抜刀斎が帰ってこない。

遅い。珍しい。

別に俺には関係ない。

はずなのに。

何だかすごく。

「落ち着かナいヨ…姉さん」

家が広くてよそよそしく感じた。

一人になると居場所がなくなる、ような錯覚に陥った。

(…依存、)

だから早く帰ってきて下さい。

ひとりはひどくこわい。



斎藤と喧嘩した(左之助)

斎藤と喧嘩した。
いやいつも通り俺が一方的にキレただけなんだが。

思い切り怒鳴った、からか腹が減った。
近くにあった蕎麦屋に入る。

「にしんそば一つ」

斎藤と喧嘩した。
今冷静な頭で考えると俺も悪かった…ような気がする。
仕方ねェじゃねェか。
もともと俺と斎藤の性格は真逆だからぶつかることなんてざらじゃない。

珍しく深く考え込んでいると聞こえてきたのは「にしんそばでございます」。
考えても仕方ねェなと思考を切り替え蕎麦に箸をつけた。

「……食い終わったら謝りに行くか」

今度は斎藤と蕎麦屋に行こう。
一人で食う蕎麦は思った以上に味気なかったから。



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