退化は進んでおります。そしていずれ、腐敗として私を絶望の淵に追いやるおつもりでございましょう。しかし生憎、絶望という感情は持ち合わせて居りませぬ故、そうやすやすと消滅為れぬ事をここに宣言致します。島袋です。





さて、愛しき故郷はもう梅雨入りを迎えました。この曇天がわたくし、堪らなく好物で御座います。嵐を呼ぶ、とは言ったものだ。



大分落ち着いて参りましたが、途端の空腹。私には食欲しか無かったのかな?そう思わされる程の偉大さであります。腹が減っては、なんとやら。しかし私は腹が減っても笑える技術を持ち合わせて居たのです。




本日の予定に御座いますランチは、もうやっつけ仕事ばりに空虚。しかしどんな空気も愉しめる、それが私でございましょう。さて、自分とは何者だったかな。




他人隣人の世間話が御耳に入って参ります。申し訳ない、私は此処に居るのです。周りには最早、姿さえも映ってはいないのか。そう空気に成りすまして今日も、肺を真っ黒に汚してしまう有害物質をスパスパと酸素の如く吸引しているのです。




彼は今、夢の中であるのでしょうか。しかし、迎えは未だ来ない。