やはり私には政略など、不向き、不得意でありました。このお御心は似非関西の彼に向いていたのであります、島袋です。




懐かしきこの地に帰ってくるのがこんなに複雑なのも、忌み嫌われてしまったあの地に帰りたいと強く願ってしまうのも全て彼の所為!私にもこんなに会いたくて会いたくて震える超異常現象が起こるなんて!信じられないわ。





常に頭に浮かんでは消えないその顔はぼんやりとぼやけてばかり。好きな人の顔が思い出せないとは、緊張のあまり面を向かわせるときは瞳孔ガン開きになって焦点が合わなくなっちゃうから、なんですって。どーでもよいのよ。好きなんだから。





あの駅のホームで私は一生分のシアワセと勇気を頂きました。それは返さなきゃいけないね。4本の電車分でお返し致します。




あぁ、辞めちゃったわ。恐縮です、素晴らしい売り上げと数多の思い出を残して。辞めたくなかったわ。私は聞いてなかったのよ、こんなに愛されていたのね、有難き幸せに御座います。




自惚れていたっていいじゃない。今夜限り、ってことよ。