《異世界転生したら魔女の奴隷でした!》

「ちょっとぉ〜、待ちなさぁい!」

「!!ッうわぁあッ?!っとっととと……」

「逃げられると思った?」

「なっ、首輪の鎖を引っ張った上に足をひっかけるなんて危ないだろ?」

「そりゃあ、料理を運ぶフリをして堂々と私の脇を通ってそのまま、トンズラしようだなんて間抜けな思考がダダ漏れしてたら、ねぇ?」

「クッ、ソ……!!また首輪っ、引っ張ってんじゃねぇよ!」

「こうでもして、あなたが私の奴隷であることを示さないと。魔女としての沽券(こけん)に関わるのよね」

「魔女の……コケン?何だよソレ?」

「ほら、そうやってまた。あなたって、ご主人様である私に対しても口の利き方を知らないままだから。
不思議なのよね?確かに私の奴隷としての契約が成立しているはずなのに……」

「……(もし俺が魔女の奴隷になりきれていないとしたら、それは……俺が異世界転生者だから、か?)」

※※これはフィクションです※※

本当は魔女に、セット服のポーズを生かして踏みつけさせたかったのだけど、ちょうど足の下になる配置に来るものが手持ちアイテムに見つからなかったのね。