森の中で変身の練習っプリ♪0

《森の中で変身の練習っプリ♪》

「うちの神社(猫髪神社)が管理する森の中でなら、変身の練習しててもいいよね?
万が一知らないで人が入ってきて目撃されても、誤魔化せるようにぬいぐるみも持ってきてるし」

“猫憑き”のボスが子供の頃にあったかもなワンシーン?

※※これはフィクションです※※

もてあそばれてる?ソラ男0

《もてあそばれてる?ソラ男》

※※これはフィクションです※※

子供の頃のボスとソラ男0

《子供の頃のボスとソラ男》

二人がまだ子供の頃、25年くらい前の昔。
この頃はまだボスこと司郎(しろう)は、“猫憑き”の能力で白猫姿に変身すると、サイズの違いで着てた服が脱げてしまうので、年下の従兄弟であるソラ男が脱げた服を運ぶ役を引き受けていた。

「……ツカサ、また寝ぼけて変身したの?」

ツカサとは司郎の「司」の字にちなんだ、ソラ男的ボスの愛称だ。

「うん、そうみたいだね。家の中だから知らない人に見られないようにと逃げる必要がない、という以前に寝ぼけてたから。布団の中の脱げた浴衣にくるまったまま、元の姿に戻ったから、ギリ、全裸になってないけどね」

「うん、そうだろうと思ったから。代わりの服を持ってこなかったよ」

「そうかい。でも不思議だね?どこで変身しても……ソラ男の目の前でじゃなくても、ソラ男が気づいて服を持ってきてくれるから、いつも助かってるよ」

「うん、……なんかね、ツカサが猫に変身すると、ぼくまで服が脱げて裸になったような感じがして。落ち着かない感じで、いてもたってもいられなくなるんだよ」

「共感性羞恥心というやつかい?」

「きょうかんせい……?」

「共感性羞恥心(きょうかんせいしゅうちしん)。誰かが恥をかいている場面や、恥知らずなことをしている場面を見ると、本人ではない、見ているだけの自分まで恥ずかしくなって、いたたまれない気持ちになる心理……心の働きのことだよ。
ソラ男はそれが強く働いているのかな?」

「なんだか難しいことを知ってるね、ツカサは」

「まぁ、僕……俺のほうがソラ男より5つ年上だし?」

「うん、でもその知識は、きっとぼくの父さんの受け売りだね」

「うっ、確かに継人(つぐひと)叔父さんに聞いたことだけど。ちゃんと理解した上で、だね、俺は……」

「うん、うん、わかったから……もう、寝よう?ぼく、眠いよ」

「そうか、俺が寝てるところを起こしちゃったようなものだからな。ごめんよ。おやすみ、ソラ男」

「おやすみー、ツカサ」

※※これはフィクションです※※

現代の恐竜の受難0

《現代の恐竜の受難》

左:“トウコ”ザウルス

右:ソラオザウルス

ニュースキャスター「本日のニュースです。今日○時頃、此町彼町(このまちあのまち)市の森林地区の山道で、予報にない大雨の降るなかできた水溜まりと、その近くに二匹の恐竜……“トウコ”ザウルスさんとソラオザウルスさんがいたことを認識していながらも、車の走るスピードを落とさず、盛大に水飛沫(みずしぶき)を二匹にかけて走り去り、道交法第71条の1の違反に当たるとして、タクシー運転手が目撃者による通報で事情聴取を受けました。
タクシー運転手の弁明によると『恐竜は人じゃないから水飛沫がかからないように減速する必要はないと思った』などと言っており。
これは恐竜が現代によみがえって共存するようになってからまだ日が浅いことでの、恐竜法の周知が徹底していないことが原因となっており。恐竜法の整備を進めている当局は今回の件を、ただの道交法違反で済ませてはならないと重く受け止めており……」

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モンスターズライブ0

《モンスターズライブ》

悪い子にはお仕置きを!
(でも食べたりはしないぞ?不味いだけだからな!)

良い子にはお菓子を!
(もらったお菓子と交換ということだな)

※※これはフィクションです※※

寒くなったというのに。
暖かい季節にも排除されていたはずのG(害虫→GaichuuのG)が、昨夜辺りから留守にしていた間に突如として涌(わ)いていたらしい。
やつはこちらが残していた非常口に気づいて、昨夜の気分で、それを利用すれば嫌がらせができること思いついて、隙をついて暇潰しに実行したのだろう。

やつはそれを確認できないはずなので、知識が元々無かったなら思いつけないだろうし、どういう流れでかはわからないが、このタイミングで「こういうことできるよ」と入れ知恵した仲間がいるか、その手口をどこかで見聞きしたか、だろう。
平穏を守るため点検し直して排除し直したけど。不具合だったら効き目ないかも?