《彼岸からソラ男を見守ってる両親》
左:ソラ男・父=白髪 継人(しらかみ つぐひと)(故人)
右:ソラ男・母=白髪 エレナ(故人)
「あの子(ソラ男)は何をしているのかしら?」
「まったく、見ていると我が息子ながら歯痒いことこの上ないね、不器用すぎて」
「そうね。一体誰に似たのかしら?」
「……やっぱり、俺たちに、かな?俺は死ぬ時まで、ずっと君に騙され続けてる振りをしていたし」
「私も、あなたを騙して結婚までして、その後私に向けられる愛情が本物だったのだとしても、最初の出会いは周囲の意向による策略に沿った、駆け引きで手に入れたものだと思っていて」
「俺はすべての事情に気付いた上でも、君と出会った時点で恋に落ちていて。君が飲ませた魔女の媚薬の効果のせいにして、君を手に入れたが、媚薬など必要なかったことは言わないでいた。
君は君の属する組織が選んだターゲットが俺だったから、選択の余地はなく俺に近づいたのだと思っていたから……」
「お互いに一目惚れ同士だったのにね。それを最後の最後の時まで告げずにいたのだもの」
「そんな俺たちの自慢の一人息子が、器用なことができるはずもない、か。レナ(※)」
「そうね。今はそっと……結構ハラハラしながら、見守るしかないわね。ケイト(※※)」
「そうだな」
※※これはフィクションです※※
(※エレナの愛称)
(※※エレナ的、継人(つぐひと)の名前の漢字の別の読み方での愛称)