それを赤の他人ならぬ黒の他人に冒涜される程私は落ちぶれてはいないのだ。と、珍しく自らの援助をしてしまったと心境は余りに明白。こればっかりは嘘は吐かれませぬ、島袋でございます。





人様の醜さとは愛くるしさに比例している酷なものでありました。さて、これほどまでに力が入らないのは誰故何故の所為でございましょうか。





乗り過ごした電車ですら私を見向きもせず走り去ってしまうのです。なんとも無礼で文句の言いようのない青い餓鬼相手にまぁ、大人げない。私は私を称賛します、それこそまさに大人げない。





大人とは何ぞや。そればっかりはこの浮き世の永遠の課題であります。昨日の失敗は充分に反省しております。申し上げました、旦那様。それ程のプライドです。





お役に立てないことを悔やむよりも、お役に立てるようにと精進致すことがこの世のなんたらと思います。違いますと言われましてもこれが私であります故、思考が進路変更して進むことは決してないのです。ああ、カレーが食べたい。




それで私の躯は満たされるのか、否か。