エスケープジャーニー

羽虫よ、君を美しく思う

今夜、久しぶりに夜行に乗る。とは言っても 3ヶ月ぶりなのだが、今までの私のハイペースぶりを考えればかなり久しぶりです。
夜行で聴くのが特に好きというか、夜行のときによく聴く音楽がいくらかある。大概ウォークマンで一枚のアルバムをリピートするので、「今日はこれ」という感じで目を閉じる前に選ぶ。
wac氏の「音楽」が発売されたときは特にこれを聴いていて、その感覚が染み付いて今でもよく聴く。だいたい面影橋でしんみりとして、gardenで心地よく眠りに落ちて、少年リップルズで目が覚めたりしていた。すると静岡に着いていたりした。
そんな風に、音楽そのものが時計のようになるのが面白い。
もともと人が話しているのを聞きながら眠るのが得意だったのか、これのせいでそうなったのかわからないけれど、オーケンの朗読CDはかなり眠りにつける。これなんかは大概なつみさんは最後までバッチリ聞いて、屋上あたりで意識が薄れて、エリザベス・カラーの散文詩はまったく記憶に残らないことが多い。でもなぜか僕らのロマン飛行は途中覚醒で聞いてたりする。
案外うるさいロックでも眠れる。暗い気持ちと戦いたいときは天庭を聴いた。これなんかはもうずっと心も音楽もドロドロしているのでどこででも眠ればどこででも目が覚めた。高音は目が覚めやすいものなのか、つばめのイントロのバイオリンはバスの振動とセットでよく耳に残っている。

今夜はきっと米津さんのYANKEEを聴くのだろう。どこで眠ってどこで起きることになるやら、おかしい楽しみ方だろうけど、楽しみです。